研磨剤買ってきましたっっ!!【孤爪研磨】 (ページ4)

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4.牢獄ページ4

学校内にチャイムがなり響く

それはまるで牢獄にいた私を救い出すかのような救済的な音

そう、それはまさしく

四時間目終わりのチャイム

「お腹空いたー」

私はさよの席でお弁当を広げる

「全く、私が望んでいたのは
屋上でお弁当を食べるようなスクールライフだったのに」

「うん、ないな」

そう言って菓子パンを頬張るさよ

「それで、さっきの続き」

孤爪はどうなったの？
と彼女は首をかしげた

その女子らしい仕草
可愛いです

「えー、どうも何も」

知っての通り

私の好きな人は
幼馴染で一歳年下の孤爪研磨くん

アピールは沢山してるつもり
研磨剤の件だってそう

だけど、彼は気づかない

ていうか、全く興味を示さない

鈍感なのか

ただただ無関心なのか

はたまた
好意と分かっていながら無視をしているのか

よく分からない

幼馴染

という大きな壁を越える突破口は
私にはまだ見つけられそうにない

それが辛いんだ、割かし

「あ、研磨！！」

「え？」

窓から見えた
目立つプリン頭

その隣にはよく居るモヒカンくん

あー、隣を変わってくれ

「これで五限目も頑張れる」

「良かった良かった」

あっちは私を
恋愛対象としてみていない

そんだけアピールしてるんだから
自分から告白しなよ

って何度も言われたことあるけど

私的には告白して
今の関係が壊れて

もっと悪い方向に行ってしまう事が一番怖かった

壊れるぐらいなら、今のままでいいような気さえしてくる

ずーっと待っとく
それが正解なのか不正解なのか

それは私には分からないけど

とりあえず今は
そうしていくつもり

こうやって

見ているだけでも幸せっていう

そんな関係性でもいいのかなって

少し思い始めた、今この頃。

それが崩れる

＿＿＿＿三日前。