検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:4,698 hit

2.知能 ページ2

ついに頭狂わしたかと



彼は呆れながら溜息を少しつき






再び、目線をゲームに向けた








「え?!無視?!」







「…逆にどうしろって言うの」





彼は不機嫌そうに
少し不貞腐れながらそう言った









不機嫌だからって顔色伺うような私じゃないよ






「なんかあるじゃん
そのさ

『えー!俺の名前入ってるじゃん!!何それ!!
どこで買ったの?!?!』

とか」







そう言って私は研磨の部屋に腰を下ろした




研磨の目線は相変わらずゲーム画面






「どこで買ったの」






ピコピコとゲームを鳴らしながら
面倒くさそうにそう言った研磨







「あー!やっぱり気になるよね!!」





私は研磨のいるベットに身を乗り出す






言わしたの誰

とぶつぶつ言っている彼の言葉は




聞こえないふり







「最初にね!
百円ショップに行ったんだよ!!
でもなかったから、ホームセンターまで行ってきた」







ほんと、遠かったわあ

と私は研磨に言った







「おつ」








「あー、別に感謝は気持ちだけで充分だよ?
そのお礼とかいらないからね?
そういうの受け取らない主義だからね?

んー、でもどうしてもって言うなら言葉ぐらい貰ってあげてもいいかな?」







私はひょいっと彼の目線の先である
ゲーム画面に顔を出した







自転車爆走させて
わざわざホームセンターまで行って買ってきた




健気な私に降りかかった言葉









「名前で遊ぶなって
幼稚園で習わなかったの?」

3.日常→←1.買ってきたよ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなか。 | 作成日時:2019年1月28日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。