2.知能 ページ2
ついに頭狂わしたかと
彼は呆れながら溜息を少しつき
再び、目線をゲームに向けた
「え?!無視?!」
「…逆にどうしろって言うの」
彼は不機嫌そうに
少し不貞腐れながらそう言った
不機嫌だからって顔色伺うような私じゃないよ
「なんかあるじゃん
そのさ
『えー!俺の名前入ってるじゃん!!何それ!!
どこで買ったの?!?!』
とか」
そう言って私は研磨の部屋に腰を下ろした
研磨の目線は相変わらずゲーム画面
「どこで買ったの」
ピコピコとゲームを鳴らしながら
面倒くさそうにそう言った研磨
「あー!やっぱり気になるよね!!」
私は研磨のいるベットに身を乗り出す
言わしたの誰
とぶつぶつ言っている彼の言葉は
聞こえないふり
「最初にね!
百円ショップに行ったんだよ!!
でもなかったから、ホームセンターまで行ってきた」
ほんと、遠かったわあ
と私は研磨に言った
「おつ」
「あー、別に感謝は気持ちだけで充分だよ?
そのお礼とかいらないからね?
そういうの受け取らない主義だからね?
んー、でもどうしてもって言うなら言葉ぐらい貰ってあげてもいいかな?」
私はひょいっと彼の目線の先である
ゲーム画面に顔を出した
自転車爆走させて
わざわざホームセンターまで行って買ってきた
健気な私に降りかかった言葉
「名前で遊ぶなって
幼稚園で習わなかったの?」
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作者名:ひなか。 | 作成日時:2019年1月28日 16時