8.無理強い禁止 ページ8
「湊」
私が湊に話し掛けようとすると静弥に阻止された
「いいのか」
「俺はもう、弓道はしない」
分かってる
私達は一番知っているからこそ
「私は湊に弓道続けて欲しい」
「…いいよ、もう」
「僕は知ってるよ
湊が大切なものを持ち歩いていることを」
湊は体を揺らした
けど、そのまま弓道場を出ていってしまった
「…それで、Aも保留ってどういう事？
Aなら即答でやるって言うと思ってたけど」
振り返った静弥に私はそう言われた
「なんか、今の弓道は違う気がするって言うか」
「…それは湊がいないから？」
静弥の瞳が揺れる
私は思わず静弥から目を逸らしてしまった
「分からない」
すると、静弥は私の肩を叩いた
「Aが湊と一緒に弓道やりたいのと同じで、Aと一緒に弓道をやりたい人もいる
それは覚えておいて」
そう言うと、静弥は先生の元に戻って行った
「私と一緒やりたい人…」
難しい事はあんまりわからないけど
「また、三人で出来たらいいのに」
私はそう呟きつつ弓道場を後にした
「シュークリーム…」
私は帰宅途中にスーパーに寄った
「あれ…湊」
食材を選んでカートに入れている湊は主夫同然
「みーなと」
「うわっ！
びっくりした、Aか」
私は前から突然カートに当たりに行った
「この食材からいくと…今日の夕食は生姜焼き？」
「別になんでもいいだろ」
私から食材へと目線を変えた湊
「正解だよね」
「…うん、正解」
渋々私の勝ちを認めた湊はレジに向かった
それに続き私もレジに向かう
「相変わらず、それ好きだな」
湊は自転車を押しながら私達は家に向かう
「うん、美味しいから」
私は買ったシュークリームを頬張った
中学の時からずっと私の好物枠を独占しているシュークリームだ
「湊も食べる？」
私は湊に食べかけのシュークリームを差し出した
「食べない」
少しきつい口調でそう言った湊
「美味しいのに」
冗談半分で言った言葉が湊には気に触ったみたい
私は最後の一口を頬張る
「そう言えば湊、弓道部入らないの？」
「…入らないよ
さっき言っただろ？」
「私は言い続けるよ、湊がやるまで
弓道部入らないの？って」
「それも無理強いだからね」
あ、そうなの？
「ていうか、Aも保留って言ってたじゃないか」
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雪見(プロフ) - とても面白いです！！更新頑張ってください！！！ (2018年12月31日 0時) (
レス) id: 27975a6d3f (このIDを非表示/違反報告)
ひなか。(プロフ) - ゆりあさん» コメントありがとうございます！！静弥君いいですよね！十話号泣でしたもんｗでも、みんないいので推し定まらないです…笑更新頑張ろうと思います！ありがとうございます ´ω` ) (2018年12月27日 2時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - コメント失礼いたします！静弥君いいですよね！私は箱推し寄りの静弥、本村部長推しです！！作品の更新頑張って下さい！ (2018年12月24日 17時) (レス) id: d2747e2ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなか。 | 作成日時：2018年12月23日 18時
