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18.軽蔑 ページ18

私は急いで制服に着替えて、下校中の小野木君を追いかけた




「あ、いた」




遠くに見える小野木君の姿
いつも一緒に帰っている如月君の姿は無い





「小野木君!」




気を使って、別で帰ってくれたのかな


私の声に小野木君は振り返る




「湊の事に関してはまだ納得出来ないけど…
ごめんなさい」





私は小野木君の前で頭を下げた





「…なんだよ、今更」




小野木君は気まづそうに私から目を逸らした




「私、酷い事沢山言ったし
小野木君の練習に対する姿勢も否定した
軽蔑するなら、別にしてもいい」



だけど__



「私は、小野木君と弓道したいって思った
それだけは覚えておいて」




じゃあ、
と私は小野木君に背を向けた





「お、おい待てよ」




小野木君は私の腕を掴んだ




「…俺も悪かった
中途半端とか訳も分かんねえこと言った」




軽蔑されるのは俺の方だ


そう言って私から目を逸らした小野木君




「俺の方…?」




「なんか可笑しいかよ」



私は笑った


小野木君はバツの悪そうに顔を少し赤くしながら大笑いしている私を見た






「小野木君の事、軽蔑なんかしないよ
私、ああいう弓に対して情熱捧げる様な感じ凄く羨ましく思うし、
自分には無いから凄く好きだよ」






「は、はあ?!」






「あ、家こっちなの?
私も途中までこっちだから一緒に帰ろう」





私は小野木君の横についた





「なんだよ、それ」





そう言いつつも小野木君は同意してくれているらしい




すると、携帯がなった




「あ、ゲームか」






ゲームアプリからの通知だった





「それ、俺もやってる」





「お、まじで?
面白いよね、これ」





「ああ、戦略考えんのがな」






「えー、タップして進めるだけの単純だから面白いんじゃん」





「あ?醍醐味台無しにしてどうすんだよ!」






「でも、私あながち進めてるよ?
もう裏ステージ」






「はあ?!
なんで俺より進んで…」





「やったー」





今日から


小野木君は
再び私の苦手な人リストに入る事はなさそうです

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設定タグ:ツルネ , 風舞高校 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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雪見(プロフ) - とても面白いです!!更新頑張ってください!!! (2018年12月31日 0時) (レス) id: 27975a6d3f (このIDを非表示/違反報告)
ひなか。(プロフ) - ゆりあさん» コメントありがとうございます!!静弥君いいですよね!十話号泣でしたもんwでも、みんないいので推し定まらないです…笑更新頑張ろうと思います!ありがとうございます ´ω` ) (2018年12月27日 2時) (レス) id: 170cdda07e (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - コメント失礼いたします!静弥君いいですよね!私は箱推し寄りの静弥、本村部長推しです!!作品の更新頑張って下さい! (2018年12月24日 17時) (レス) id: d2747e2ebf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなか。 | 作成日時:2018年12月23日 18時

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