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驚くことに、対抗心を煽られた年下3人は後半戦で結構頑張っていて。終了5分切ったところで1点差になった。
慧「おっしゃ〜！勝てるぞ！」
美「萩ちゃん(笑)」
翔「監督じゃん(笑)」
風「楽しくなってきたよ〜」
穏やかに見ている俺らと裏腹にコート内はただのお遊びなのにめちゃくちゃ燃えてて、稀に見る本気顔のミレイちゃんにモロが「え！？(笑)」と腹を抱えて笑った。
翔「研究してる時しか見ない顔したんだけど(笑)」
美「やべぇな」
樹「ねぇ、このゲーム特典あったっけ！？」
ユ「ここまで来たら負けらんないでしょ！」
サ「こっちも負けませんから！」
リ「掛かってきな！」
コートのど真ん中、仁王立ちしたそうリリが得意げに微笑んだ。
健「怖いな、あいつ・・・」
美「一番負けず嫌いじゃん？」
・・・ま、うちのも負けてないくらいそうなんだけど。
5分ギリギリでラリーが続く中、ユウちゃんが打ったボールがリリの前にやってきて「あぁ、勝ったな」と俺らが前のめりになってその瞬間に集中する。
どんっ
「・・・っ、！？」
美「Aっ」
リ「え！？」
健「あらら、」
美「大丈夫？」
リリの最強スマッシュがAの顔に直面するというアクシンデントの発生で、顔を抑えたAにみんなが慌て出す。ビニールボールなんだからきっと大丈夫なはずなんだけど・・・やっぱりうちの可愛い子ですから。
けど、みんなが慌ててヒヤッとする要素はきっとリリとAの接触だ。
こればかりは俺のせいなんだけども樹がめちゃくちゃ苦笑いして俺を見た。
すぐに立ち上がってAに近づこうとし俺に健人が「待て美勇人、」と俺の肩を抑えたその瞬間、長い髪が俺の前を横切った。
リ「ごめんっ」
「あ、えっと、・・・、」
リ「大丈夫？痛かったよね！？」
あれ・・・？とぽかーんとするのは俺だけじゃないはず。
事情を知る人はぽかーんとした顔だ。また目があった樹は目がまん丸で口が開いたままだ。
Aがリリと喋ったことなんてないから、こういうことがあって今後余計気まずくなるのは心配だし。あれから意図的にリリはあまり関わろうとしない。そして、Aだって。
なのに。
「あの、大丈夫です、」
リ「頬赤い。どうしよう、えっと・・・先生！」
健「うん、大丈夫」
美「・・・、」
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作者名：愛美
| 作成日時：2020年9月8日 23時
