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美「お仕事の大切な手だからね」
健「そうそう」
頷いた健人が急に笑い出し「美勇人見ろよ、Aの顔(笑)」って口にするからその視線を辿ると健人の言う通りAは不安げな表情だった。・・・大丈夫なのか、あれ?
樹「じゃあ、スタート!」
ピピーッと快音を鳴り響かせた樹の笛を合図にゲームが始まるとバレー部で鍛えたであろうユウちゃんのサーブで始まった。
エ「おりゃあ!!」
ジェ「エリカ全力過ぎるんだけど」
慧「マジで気を付けて」
向かってくるボールを一切逃さないエリちゃんは頼もしくてサクラもAも楽しそうだったんだけど・・・。
リ「ハイッ!!」
サ「っ!?」
エ「いっ、、ビックリしたー!!」
「・・・こわ、」
ミ「やったー!(笑)」
ユ「リリちゃん強くない!?(笑)」
リ「ふふ、運動は得意なの♡」
エ「負けてらんないんですけどー!」
姉さん!!手加減して!!(笑)とエリちゃんが笑えば「本気じゃなきゃつまんないでしょ?」とリリは無邪気な笑顔を見せた。
健「リリちゃんのスマッシュが本気すぎるんですけど...」
美「身体能力高いよね」
健「知らなかったわ、、、」
美「(笑)」
続くゲームは圧倒的にチームお姉さんが有利で。やっぱりユウちゃんはバレー部だっただけで有能なわけで
ミ「ユウ!」
ユ「任せて!」
リ「行け〜!!」
バーン!と近くに打たれたボールにAが怯みまくって肩を竦める。
「ッ!!」
エ「怖い怖い怖い!(笑)」
ミ「弱気だなぁ〜!」
サ「お姉さんたち強すぎるんですけど!!」
リ「ほら、もっと来なよ〜!!」
勝負事になると負けず嫌い発揮するような3人が集まったからなぁ、とやすが笑うと大我が「普段優しい3人が年下めっちゃ煽ってる(笑)」と可笑しそうに目を細めた。
本気なお姉さん達に怯みまくってるAに思わず笑みが溢れて、まぁそうだよな?と思う。・・・Aはずっとバレエだけで生きてきたから、こういうのとは無縁だったのかも。
廉「おい、A!やられっぱでいいのかよ!」
顕「ふふ、いいのかよ〜?」
「うるさいなぁ〜、頑張ってる!!」
コートの交代で後半戦が始まりこちら側にやってきた彼女に「頑張れ〜」と緩く声を掛けるとちょっと困った顔をしたのちにキュッと口角を上げて、頷いた。めちゃくちゃ可愛いじゃん。
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作者名:愛美 | 作成日時:2020年9月8日 23時