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私と慎ちゃんが顔を見合わせて笑うと顕嵐は「別に。お前らが来ないから、そこで待ってただけで・・・」と可愛い言い訳。
慎「もー、出てくれば良かったのに」
顕「そんな雰囲気じゃなかったし」
「(笑)」
顕「てか、俺も知らないようなこと慎ちゃんに言うとかお前さぁ」
「そこ怒ってるの?(笑)」
慎「いいじゃん別に。俺ら親友だもんねー?♡」
「ねー?(笑)」
顕「はぁ?」
顕嵐は呆れた顔をすると「はい、仕切り直し」と自分も手を差し出した。
慎「(笑)」
「ふふ、3人じゃ握手は出来ないから」
顕「・・・。」
これ!と声を上げて人差し指を差し出すと「おい、そこ小指じゃねーの?」と慎ちゃんが突っ込んできた。
慎「ボケが独特だな」
「ボケじゃないよ」
慎「え?(笑)」
「小指は恋人と約束するときだけなの」
顕「うざ」
「あ、親友認定しなくていいのね?」
顕「だるいんですけど」
小言を零す顕嵐を笑ったら慎ちゃんはなんでもいいや!と人差し指を差し出して私の指に持ってきた。
慎「ET〜なんつって」
「(笑)」
顕「はいはい」
私と慎ちゃんの指に自分の指を持ってきた顕嵐。そんな顕嵐を見つめて満足そうに笑った慎ちゃんは「じゃあ俺がキャッチフレーズ言う!」と声を上げた。
顕「キャッチフレーズ?」
慎「あれに決まってんでしょ」
「はい、いつメンは〜?」と私と顕嵐の顔を見て期待の眼差しを向ける慎ちゃん。
「みんな、親友」
慎「ほら、顕嵐も!」
顕「・・・親友」
慎「はい認定完了〜!」
「(笑)」
3人の秘密が出来ちゃったね?とキャッキャする慎ちゃんを呆れた目で見つめた顕嵐は「・・・寒くね、俺ら?」と眉を下げて「行くぞ」と背を向けた。それに笑って慎ちゃんと一緒に立ち上がれば、慎ちゃんが私と顕嵐の肩を抱いて歩き出した。
慎「俺ら予定通りプール行くけど、Aどうする?」
顕「一緒に行く?」
「あぁ、今日は疲れたから寝る」
慎「みゅうさんいるのにいいの?」
「ふふ、あっちはパッパラパーの仲間たちと楽しんでるでしょ?(笑)」
慎ちゃんも早く行ってあげなよ!と笑えば、「そういうことなら、おやすみ!」と彼は笑った。
顕「おやすみ」
「うん」
慎「また明日!」
二人がエレベーターから出て行くと私は自分の部屋に戻った。
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作者名:愛美 | 作成日時:2020年9月8日 23時