22 (2回目） ページ26
身体に残るみゅうさんの匂いをシャワーで流し、今回のために買った夏っぽい涼しげなワンピースを出してそれに着替える。戻ってきたサクラちゃんもシャワーを浴びて、「じゃーん買っちゃった！」と見せてきたのは背中のリボンの編み込みが可愛らしいTシャツワンピース。
「え！可愛い！」
サ「韓国の通販サイトで買ったの」
２週間待ったよ、と笑った彼女は「久しぶりにだなぁ」と口にしながらそれに着替えるとメイク道具を出してメイクを始めた。二人並んでメイクをしてから部屋を出ると向かいの部屋からミレイちゃんとユウちゃんが出てきて。
二人が出てきた瞬間いい匂いがするもんだから二人を見つめるリゾートっぽい格好の二人が「二人とも可愛いね」と笑ってくれた。
ミ「お腹すいた〜」
ユ「中華らしいよ」
サ「楽しみ！」
そんな会話をしてエレベーターを降りると視線の先、みゅうさんが待っていて「あ、」と声を零すとみゅうさんが私を捉えて笑った。
先に行ってるね〜と手を振る三人に手を振り返しみゅうさんに近づくと彼は「おっけーですか？」と私を見下ろす。さっきの忘れてないからね！と思いながらムッとした顔を向けると彼は知らんという顔をして私の腕を取った。
「なんなの」
美「拗ねないの」
「・・・、」
美「大好きなご飯が待ってるけど？」
「もうっ」
そんな会話をしながらディナーの場所に着くと樹さんが席を取っててくれたみたいで私たちを手招きした。
美味しそうな中華料理を目の前に目がハートになる私をみゅうさんは笑って呆れたような視線を飛ばした。
大「Aちゃん、体調もういいの？」
「えっ、あ・・・えっと、」
北「大丈夫？」
「あ、はい」
美「飯見ると元気になるから大丈夫」
「みゅうさん」
美「ふふ(笑)・・・っ！」
樹「どうしたどうした」
「なんでもないです」
美「・・・、」
テーブルの下で脛を蹴るとみゅうさん途端に静かになって横にいる私をじっと見つめる。
余計なこと言わないで！
会話に耳を傾けながらみんなでご飯を食べていると謙さんがやってきて「美勇人、さなぴー今日は来ないって」とみゅうさんに耳打ちをする。
美「あ、そうなんだ」
謙「てことだから、今日は一人な」
美「りょーかい」
「さなさん来ないんですか？」
謙「あぁ、まぁ・・・いろいろあってそうなったみたい」
濁すように口にする謙さんは笑顔を貼り付けると自分のテーブルに戻っていった。
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作者名：愛美
| 作成日時：2020年9月8日 23時
