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美「Aごめん、」
「・・・ん？」
美「優しく出来なかった」
素直に謝ってももうやってしまったことなのに。・・・またやるくせに。
何も言わない私にみゅうさんは身体を離して横に倒れこむと優しい手付きで私を撫でてさっきとは違う愛おしそうな視線を向けてくる。
美「ごめんね？」
「みゅうさん、」
美「大人気なかったわ」
柔らかく微笑んで私の額を撫でると、そこにキスを落とした。
「・・・こんなことしないでよ」
美「え？」
さっきまで独りよがりで強引だったくせに急に甘くて、ずるい。飴と鞭。こんな仕打ち・・・もっとみゅうさんに夢中になってしまう。曝け出されたままの上半身に頬を寄せてみゅうさんのお腹に腕を回した。
「こんなの、もう離れられない」
美「A」
「久しぶりに会ったのに今日ずっとみゅうさんが遠くて寂しかった」
美「・・・、」
「みゅうさんが楽しそうだから我慢しようと思ったのに、みゅうさんのせいだよ」
視線だけを上に向けてみゅうさんと目を合わせて「どうしてくれるの？」と首を傾げる。
美「A、」
俺が欲しかった？と唇を撫でてくるみゅうさんに素直に頷くと「どんどん女になってくよな、お前」と愛おしそうに私の頭を撫でた。
「みゅうさんがどんどん私のこと汚していくから」
美「汚すって(笑)」
「このままだとみゅうさんのことしか考えられなくなっちゃう」
美「悪い女のセリフをひとしきり聞いてしまった気がするのですが？(笑)」
「・・・ひどい」
私が身体を引っ付けて彼を抱きしめれば「もうさすがに行かないとみんなに怪しまれちゃうよ？」と私に言い聞かせる。
「・・・みゅうさんのせいだもん、」
美「また一つ悪いこと覚えさせちゃったね？(笑)」
「笑い事じゃない」
今離れたらまたみゅうさんは遠くて、こんなに愛されたのに隣いれないのは嫌なのに。
愛されたあとの私が感情に従順なのを知っているよね？
「・・・まだしてたい、」
美「っ、」
みゅうさんの目を見つめて小さくそう口にする。頭では分かってる。
もうすぐみんなが戻ってくるって。
だけど、久しぶりにみゅうさんに触れてしまったから。
みゅうさんの感触を与えられてしまったから。
もっと求めてしまうのを抑えられない。
だって、彼が好きだから。もっとみゅうさんでいっぱいになりたかった。
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作者名：愛美
| 作成日時：2020年9月8日 23時
