検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:37,155 hit

32 ページ34

目が覚めた。


外の光が少しだけカーテンから漏れている。





横には、寝息をたててすやすや寝ている人がいる。


達央さんの目元にかかっている髪を触る。
さらさらな綺麗な髪、男らしい眉、整った鼻筋、白い肌、赤い唇。大きな瞳は、閉じている。






達央さんを起こさないように、そっとベットから降りる。

達央さんのTシャツを着て、軽く伸びをする。



最近、年齢を感じてしまうことが多くなった気がする。

腰が軽く痛い。


達央さんを見る。すやすや、可愛い。





主『達央さーん…』

少し揺さぶってみる。起きない。

まあ昨日は凄く迷惑をかけちゃったもんな。







諦め、寝室のドアを開ける。







リビングは肌寒かった。

現在時刻、8時47分。快晴だ。




ソファに向かう。



















主『…ぎゃっ』




ソファには私の仕事着が散乱していた。

ハイヒールも何故かそこに転がってる。



ソファの下にあるティッシュは踏んだ跡のような凹みがある。







主『うわあああ…やっちゃった…』

その場にしゃがみ込む。




達央さんにはちゃんと謝っとかないと…




取り敢えず、服を片付け、ハイヒールを玄関に置きいた。


















一つ、息を吐く。







出会って数日。隣人に、抱かれた。






相手は、芸能人。



















主『私、凄い人と関係になっちゃったなぁ…』




今までこんな事は無かった。


そういう関係を持ったのも、大体合コンで知り合った対して男らしくもない、なんの刺激もない人だった。

付き合っていた人も、そうだった。






主『…強引な、ヒト』




今までにも、そんな人は何人もいた。



だけど、その人達と、あなたは全く違う。






主『強引で、優しくて…』






あなたは、強引。だけど、その強引には、あなたの強い意志が込められている。



私の頬を包んだあの手にも、私を見つめたその瞳にも、甘く、低い、その声にまで。


















その強引という魔法にかけられたら、




もう、オシマイ。



















主『…っ…』


胸がいっぱいになる。



















強引な野獣さんにかけられる魔法は、



はなれない。


















主『…たつ、ひささん』



















あなたの魔法、どうやらかかっちゃったみたいです。




責任取ってくださいね?






































主『…好き』

33→←31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
設定タグ:鈴木達央 , 寺島拓篤 , 声優   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

九龍(プロフ) - オリジナルフラグ外してください。編集ページから外せます。 (2017年3月25日 18時) (レス) id: 9aa08c413a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ホソヤサーン | 作成日時:2017年3月24日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。