強引な君 (ページ29)

今日:6 hit、昨日:9 hit、合計:37,164 hit

27 達央side ページ29

深夜1時30分頃、俺の家の前に有り得ない障害物がいた。

達「ん…？カナちゃん？おーい、おーい」

何回か身体を揺する。動かない。爆睡状態。
だが、男の俺としては夜遅くまで仕事していたクタクタの身体にグッとくるものがあった。

無防備な寝顔、仕事姿、しかも少し開いてるブラウス、そして、隙間から見える細い脚!!!!!

…落ち着くんだ、俺の下半身。

とりあえず、運ぶか。

達「カナちゃん、おーきーて」

主『ん…んぁ？あれ？達央さん？何してるんですかぁ？』

達「ここ、俺ん家。」

カナちゃんがフラフラと立ち上がった、慌てて支える。

刹那、カナちゃんが身体を寄せてきた。俺の首に腕を絡め、顔を首に埋める。

達「カナちゃん?!どっ、どした？」

主『前の仕返しだぁぁー！』

どうしたらいい？え？え？めっちゃ抱きしめられてるんですけど？！

と、とりあえず、

達「家の鍵は？」

主『ムリーー!!!!!』

俺、諦めました。相当酔ってんな。

しゃーない、俺ん家あげるか、

片手でカナちゃんを支えながら、家の鍵を開ける。

達「歩ける？入るよ？」

カナちゃんは無反応だった。

俺は軽くカナちゃんを持ち上げ、家に入る。

…かる。

主『きゃははー！お姫様抱っこだー！』

じたばたしている、やべ、落ちそう。

リビングに連れていく。ソファまであと少し…!!

主『きゃははー!!』

達「おいっ！じたばたすんな！」

･

足になにかひっかかった感触があった。
視界がグラッと横向きになる。

･

･

『「ｳﾜｯ」』