強引な君 (ページ18)

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キスを、

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されてしまった。

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唇が離れてく

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達「……かわい。」

目の前の人がやった行為が突然すぎて、頭が回らない。

溢れてくるのは、涙。
その時、初めて恐怖を覚えた。

主『やっ、やめてくださいっ…なにっ…してるんですか…ｸﾞｽｯ』

上の人は今気づいたような顔をしている。

達「あっ…ごめ…カナちゃ…」ﾊﾟｼﾝｯ

主『はぁっ…はあっ…ｸﾞｽｯ』

手が勝手に動いてしまった。

悪い空気が漂う。

沈黙をやぶったのはーーー

ｶﾞﾁｬｯ

寺「佐々木さんっ!!!大丈夫ッ？！」

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寺島さん、凄く怒ってる

前にいる人の首を掴み、怒鳴った

寺「おいっ！お前なにしたんだよっ佐々木さん泣いてるぞ!!……おいっ!!!」

前にいる人は顔を上げない。

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涙は引っ込んだ。

寺島さんの近くに行く

主『寺島さん、ありがとうございます。もう、大丈夫です。』

寺「本当…？怖くなかった？怪我してない？変なことされてない？ごめんね…？とりあえず、違う部屋に行こうか。」

寝室の椅子に座った。

寺島さんが肩を抱いている。優しい、暖かい手ーー

なにかがプツン、と切れた感覚がした。それと同時に引っ込んだはずの涙がまた

主『うっ……ｸﾞｽｯ…うぁ……怖かった…怖かったです…ｸﾞｽｯ』

年甲斐もない泣き方だ、自分で恥ずかしくなる。でも、今は誰かに慰めて欲しい。

大粒の涙がこぼれ落ちる。

寺「佐々木さん…」

ｷﾞｭｯ

寺「ゴメンね…泣かないで…」

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寺島さんの胸は温かくて、さらに涙が溢れ出す。

抱きしめる力が強くなる。

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ごめんなさい、今日会ったばかりなのに、

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寺島さん、

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あなたの優しさに甘えてもいいですか？