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小さい時から、夏の終わりの一週間は
田舎にあるおじいちゃん家で過ごした。
お父さんとお母さんの仕事が忙しくて
お家に一日中一人でいるのも不便だからって
旅行気分で泊まってた。
おじいちゃんは川に連れて行ってくれたり
木に登って町を見渡せるスポットを教えてくれたり
コンビニエンスストアこそ無いけれど、
“ 自然 ” に触れあえる唯一の夏の終わりが、
圧倒的に不便なこの町が好きだった。
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それも小学校中学年まで。
高学年、中学生になると憂鬱にすら思えて
準備する途中、今年はやめようかなって
何度お母さんに言い出そうとしたか分からない。
それでも何となく、鈍行に揺られてバスに乗って
おじいちゃんのお迎えに笑顔になって。
川に入って、魚釣りをして
木に登って、縁側で花火をして
あっという間に一週間が終わってく。
地元の子供たちともそれなりに仲良くはなるけど
1年にたったの一週間、儚いものだった。
だから、中学生になると
地元の友達とも遊ばなかった。
そして今年、高校最後の夏。
これがたぶん最後の夏。
受験生だし、最初の3日ぐらいは遊んで
残りは軽く勉強でもして過ごそうかな
なんて思ってた矢先。
「豊秋祭、知ってる？花火上がるんだって」
「豊秋祭って言うんだ」
「そうそう、Aも行っておいでよ」
「え、やだよ」
「いいじゃない、ここら辺はあまりお祭りないから」
「うーん、まあ考えとく」
お母さんに提案された豊秋祭。
おじいちゃんもおばあちゃんも
畑の仕事で忙しいだろうし
ふらーっと出てみるだけ、
行ってみようかな。
まだ時間あるし、ゆっくり考えよう。
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なっちゃん(プロフ) - きゅんきゅんでやばいです！隆二くんかっこよすぎですね(；＿；) (2016年12月18日 12時) (
レス) id: 5578bae0ff (このIDを非表示/違反報告)
おっちょこちゃい(プロフ) - 読ませて頂きましたー！！これからの更新も楽しみにしております！！！ (2016年9月22日 21時) (レス) id: 225e7a6dd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作成日時：2016年9月22日 21時
