【刀剣乱舞】歪んだ先に (ページ5)

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にページ5

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『──ぜ、何故。こっちに来ない』

貴方は誰？
私を知っているの？

『──嗚呼、知っているさ。昔からな』

どこで会ったの？
ごめんなさい。あいにく覚えてないの。

『──…………そうか。なら思い出させてやろう。必ずな！』

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「ッ！っはぁ……はぁ……なんだ夢かぁ……」

徐々に近づいてくる誰かの声。終いには真後ろで話しかけられているような錯覚をおぼえた。

「怖かっ、たぁ……」

言い知れぬ恐怖が身体を襲い、カタカタと震える。

背中にはぐっしょりとした汗。それが、ただただ不快で仕方なかった。

「あっ！鈴、目が覚めたんだね！」

「優っ！ …………ここは？」

「博物館の医務室だよ。もうすぐ鈴のお母さんが迎えにくるから」

「そう……ありがとう」

そう呟き安心したのか、一気に力が抜け再び意識が遠のいた。

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次に目を開けると、自分の部屋で寝ていた。

「もう10時か……ちょっとお腹すいたな」

よし、起きようと思い立ちのそのそと布団から這い出る。
まだ少し痛む頭を抑え、ゆっくりと階段を降りた。

そしてリビングへ辿り着くと、そこには電話をかけるお母さんの姿があった。

＊