【刀剣乱舞】歪んだ先に (ページ4)

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はページ4

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なんとか時間通りに間に合った私たちは、今は博物館の中を探索していた。

「次はどこまわる？」

「じゃあさ！ここが良い！」

「あぁ……優は、最近刀好きだもんね。いいよ、そこ行こう」

そう言って刀が展示されているエリアに来たのも束の間、なんとなく頭が痛くなり始めた。

どうしたんだろう？
人混みに酔っちゃったかな。

そんなことを考えていると、

「見て見てっ！凄く綺麗じゃない？この短刀っ！」

「あんまり大きな声出しちゃダメだって」

遠くから手を大きく振ってアピールする親友に、早歩きで近づき小言を挟めば、すぐに、ごめんと返された。

そしてまた興奮したように短刀を眺め、脇差、打刀と見てまわる。そして太刀にさしかかった瞬間だった。

「ぅ……いっ……た、ぃ……」

激しい頭痛に襲われた。まるで、そっちに行かせまいとしているようだ。

「大丈夫！？」

「はぁ……はぁ……なん、とかっ」

「ちょっと待ってて先生か係員呼んでくるから」

走っていく姿を目に捉えながら、キリキリと痛む頭を抱える。尋常じゃない、その痛みにだんだんと呼吸が荒くなっていく。

「っはぁ……はぁ……ぁ……」

身体が痛みに耐えられなくなったのか、私はそのまま意識を手放した。

＊