【刀剣乱舞】歪んだ先に (ページ3)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:196,190 hit

ろページ3

＊

「鈴ー！起きないと遅刻するわよ！」

「っ！ヤバッ！」

目覚まし時計を昨日の夜、ちゃんとセットしたにも関わらず、全然気づけなかった。なんたる不覚。
結局、一階から叫ぶお母さんの声でやっと目を覚ます。

「もう、今日は博物館に行くんでしょ。寝坊なんてしたら大変よ」

「あはは。目覚まし時計の調子が悪くて……」

「ほら、さっさと食べて。優ちゃん来ちゃうよ」

はーい。と返事をしながら急いで食パンを飲み込む。

ちなみに、優ちゃんとは幼馴染みの親友で今の今まで……つまり幼稚園から高校までずっと一緒の子だ。

そして勿論…家も近いわけで、

──ピンポーン

「ん～！」

「鈴。優ちゃん来ちゃったわよ」

「わかってるってば！」

慌てて口に含んでいた食べ物を飲み込み、昨日のうちに準備していた荷物をかき集める。

ドタバタしながら急いで家のドアを開けるとそこには、いつも通り仁王立ちの親友がいた。

「ご、こめんっ。お待たせ」

「……。はぁ……相変わらず、朝弱いな」

「いやいや、今回は起きようと思って目覚まし時計をちゃんとセッ

「はいはい。電車に間に合わないかもしれないんだから走るよ」

呆れたように私の話を遮り、手を引く親友。
常日頃から朝が苦手な私を相手にしているだけあって対応が早かった。

＊