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鈴のついたドアを開けた瞬間、ガシャーン！とガラスの割れる音が耳をつんざいた。
直後に｢すみません！｣と焦った声が聞こえる。安室さんの声だ。
いつもなら絶対にお皿を落とすなんてことはしないはずの彼は、床に散らばった破片を慌てて片付け始める。
お客さんのお会計が終わった梓さんがほうきとちりとりを持ってそこへ駆け寄った。
｢安室さん今日は一体どうしたんですか！？｣
｢す、すみません何度も…｣
｢私、用事があるのでもう上がりますけど今から１人で大丈夫ですか？｣
｢はい、大丈夫ですよ。お疲れ様でした｣
へらりと笑う安室さんを不安げに見やる梓さん。
俺は裏に入ろうとする彼女をギリギリで引き止めた。
｢わ！コナンくん！｣
｢ねえねえ、今日の安室さんどうしたの？｣
｢さぁ…わかんないけど、今日はミス連発してるのよね。お釣りの計算まちがえたり、ケーキ焦がしちゃったり、コップとかお皿割っちゃったり…｣
｢へえ…｣
｢珍しいよね、なにかあったのかなぁ｣
｢…うん、そうかも。ありがとう梓さん！｣
タイミングよくお客さんはいなくなった。
梓さんが裏に戻ったのを見届けて安室さんのところへ向かう。
ちょうどお皿を片付け終わった彼は、俺を目にしてすぐに笑顔を貼り付けた。
｢コナンくん。いらっしゃいませ、ご注文は？｣
｢あ…じゃあアイスコーヒー…｣
｢かしこまりました｣
そう言って彼はキッチンに戻ってコーヒーの準備を始める。
一見いつも通りだけど、梓さんから聞いたミスのことを考えると心中は全くそんなことはないのだろう。
どう考えても原因は１つだよなぁ…
Aからの急な告白にかなり動揺しているのだろう。
ていうかここまで顕著に表れるってことは、やっぱり安室さんはAのこと…
カウンターにコーヒーカップが置かれる。
まさかのホットコーヒー。まじかよ安室さん。今は夏だぞ。
本人に指摘する気にもなれず、ありがとうとだけ言って受け取った。
安室さんはスイーツの仕込みのためか、冷蔵庫から林檎を取り出す。
俺はコーヒーを冷ましながら話を切り出した。
｢安室さん、ボクね、さっきAお姉さんの部屋に行ってきたんだけど…｣
｢えっ｣
その瞬間、バキャッと凄まじい音が前方で鳴った。
見れば、安室さんの手の中にあった林檎が見るも無残な形になっているではないか。
思わず絶句して彼の顔を見上げた。
｢………｣
｢………あ、しまったリンゴが…｣
…こっわ。
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紅个 - 面白いです！ 頑張ってください。 (7月18日 9時) (
レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
紅狐 - ◎ (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
紅湖 - 面白い (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - はい！降谷さん格好よく書けてます！！大好きです！！良かったらボードで話しませんか？降谷さん語りましょう！！ (2019年4月8日 16時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 1さん» ありがとうございますー！続編でも頑張りますね！よろしくお願いします！ (2019年4月5日 21時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2019年3月3日 21時
