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もうこの激しすぎる違和感は「あっれれ〜?」なんて可愛らしいもんじゃない。

「妙だな…」を通り抜けて最早絶句。

普段とのギャップがありすぎて奥のテーブルに座る蘭達は小日向がいることに気づいてすらいない。


彼女と初めてポアロで鉢合わせたのは、安室さんが働き始めたあとのことだった。

それ以降、コナンとしても小日向とは何度か接してきてるし、顔見知り程度にはなっている。


しかし最初にポアロで見た時には既にこの状態だった。

オールウェイズATフィールド全開な彼女がゆるっゆるにガードを解いてるのだ。ただのイケメン店員に。


言っておくが小日向はかっこいい店員さんに一目惚れするようなタイプではない。

そしてその後ガツガツアタックするようなタイプでもない。

これは断言できる。ぜっっったいありえない。


大体小日向の笑顔もかなり演技がかっているのだ。

なにか裏にあるのではないか、と思わせるような不自然さ。

安室さんが小日向となんらかの繋がりを持っていて、そのために演技をしているのではなんて考えてしまう。


そう…例えば。

今安室さんがノートに書いたものがメッセージになってたりだとか…!



「お姉さん!どんな問題解いてるの?」

『うわっ』


少し高めの机の下からひょっこりと顔を出す。

そして彼女のノートを覗き込んだ。

…一見何の変哲もない数式だな。

その内容を目に焼き付けた瞬間、小日向に首根っこを引っ掴まれた。


『なに?邪魔しないでくれる?』

「あはは…ごめんなさーい」


こいつコナンに対しても異様に当たり強いんだよな…

別に少年探偵団相手にはここまでじゃなかったから子供が嫌いというわけじゃないんだろうけど。

新一はともかくコナンはなにもしてないはずなのに。

凄まじく嫌そうな顔をしている彼女に負けじと食らいつく。



「でもお姉さん、教科書の基本問題も解けないの?」

『は?喧嘩売ってんの?』

「そ、そうじゃなくて!蘭姉ちゃんからAお姉さんはすごく頭がいいって聞いてたから!」


慌ててそう付け加えれば、小日向は面倒くさそうにため息をついてからシャーペンをクルリと回した。


『あのね、私にだってわからない問題の1つや2つあるの』


うそこけ〜〜お前が教科書の基本問題くらい理解できないわけないだろ何が狙いだ!!まさか本当に安室さんに構ってほしいわけじゃあるまいし!!

しかし、さらになにか言おうと口を開いた瞬間、誰かに後ろから肩を引かれた。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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紅个 - 面白いです! 頑張ってください。 (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
紅狐 - ◎ (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
紅湖 - 面白い (7月18日 9時) (レス) @page2 id: 5d6bcaafb9 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ(プロフ) - はい!降谷さん格好よく書けてます!!大好きです!!良かったらボードで話しませんか?降谷さん語りましょう!! (2019年4月8日 16時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 1さん» ありがとうございますー!続編でも頑張りますね!よろしくお願いします! (2019年4月5日 21時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立夏 | 作成日時:2019年3月3日 21時

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