『ピンチとヒーロー』 ページ7
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｢え、もしかしてWEST.のAちゃん？｣
それは、お昼過ぎ。
家で新曲の作詞をしているともくんに差し入れをと思い
コンビニで新作のスイーツを買った帰り道でのことだった。
お店を出てすぐ、目の前に現れたのは大学生くらいの数人の男性。
｢えっと⋯⋯はい｣
｢マジか！｣
突然のことに驚きつつ頷くと、あっという間に囲まれてしまった。
｢こんなところで会えるなんてラッキー！｣
｢てかマジ可愛いんだけど！｣
｢顔ちっさ！てかやっぱりスタイルいいなー。
あ、写真一緒に撮ってよ！｣
｢ごめんなさい、写真はダメなんです。事務所の決まりで⋯⋯｣
｢えー、いいじゃん！ネットには上げないからさ！
ね？それならいいっしょ？｣
｢でも⋯⋯｣
｢いいから！ほら、こっち来て！｣
次の瞬間、腕を強く掴まれた。
｢は、離してください｣
痛みと小さな恐怖にどうしたらいいか困っていたその時
｢何してるんですか｣
｢⋯⋯ともくん｣
目の前に現れたのは、間違いなくともくんで。
私の腕を掴んでいた大学生の手を掴むと、無理やり引き離した。
｢え、もしかして神山⋯⋯｣
｢マジかよ⋯⋯｣
｢Aが怖がってるので、やめてください｣
｢は、⋯⋯っ、行こうぜ｣
ともくんの冷たい視線に、大学生たちは顔を真っ青にして
走って逃げて行った。
｢大丈夫？A｣
｢う、うん⋯⋯ありがとう｣
｢腕、痛くない？｣
さっきとは違う、悲しそうな顔をしたともくんが私の手を優しく握る。
｢うん。でもどうして⋯⋯｣
｢なかなか帰ってこんから心配で⋯⋯ほんま迎えに来て正解やったわ｣
そう言うとともくんは私を優しく抱きしめた。
｢助けてくれてありがとう⋯⋯ともくん｣
私が困った時、必ず助けてくれるともくんは
やっぱり私のヒーローだよ。
｢あのね、コンビニで新作のスイーツが売っててたくさん買ったの。
帰ったら一緒に食べよう？｣
｢え、ありがとう！ちょうど甘いのが食べたかったんよ
さすがA｣
｢へへっ、この生チョコとか美味しそうじゃない？｣
そんな会話をしながら
私たちは手を繋いで自分たちの家に向かって歩き始めた。
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なっちゃん(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん返事が遅くなってしまい申し訳ございません。温かいコメントありがとうございます。美紀さんもお気をつけて (3月7日 11時) (
レス) id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナとか温度差で体調に気をつけましょう💙 (2月19日 22時) (レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2024年2月19日 22時
