2.デート ページ6
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そして日曜日。
私はお気に入りのドレッサーの前で身だしなみを整えていた。
肩下までの髪をコテで緩く巻いて、後ろでハーフアップにすると
白色のリボンを付ける。
おかしな所がないか、姿見の前でチェックすると
コートを羽織り、バンドバックを持ち一階に降りた。
リビングではダイニングチェアに座り新聞を読んでいるお父さんと
カウンターキッチンでコーヒーを入れるお母さんの姿があった。
｢可愛い⋯⋯！そのワンピース、買って正解だったわね。
Aによく似合ってる｣
お母さんがそう言って、笑顔を浮かべながら私の元にやってくる。
白色の小花柄のハイネックのワンピースは
前にお母さんと買い物に行った時に買ってもらったもので
着るのは今日が初めてだった。
｢あ、ありがとう｣
なんだか照れくさくて、小さく俯くと
お母さんは私の肩に手を置いてお父さんの方を見た。
｢ね、あなたもそう思うでしょ？｣
｢あ、ああ。⋯⋯そうだな｣
一度顔を上げて私を見たお父さんだけど
すぐにまた新聞に視線を戻してしまった。
もしかして、あまり似合ってなかったかな⋯⋯。
｢あ、A気にしないで。お父さん、拗ねてるだけだから｣
｢へ？｣
｢お父さんはAと火賀くんが付き合ってることが
気に入らないのよ。もう一年も経ってるのに、嫌になっちゃう｣
｢だってまだ16歳だぞ？彼氏なんて⋯⋯｣
｢ああ、はいはい。お父さんの話に付き合ってたら遅れちゃうわ。
火賀くん、もうそろそろ来るんじゃない？｣
お母さんの言葉に、リビングの時計を見ると10時少し前。
｢うん。じゃあ、行ってくるね｣
｢楽しんできてね｣
｢いってきます｣
優しく微笑むお母さんと、少し涙目のお父さんに見送られながら
私はリビングを出ると、玄関のドアを開けた。
｢俊くん｣
家の前に立っていた彼の名前を呼ぶと
振り返った俊くんは私を見て小さく微笑んだ。
｢ごめんね、待たせちゃった？｣
｢ううん、今ちょうど着いて連絡しようと思っとったところ。
⋯⋯じゃあ、行こか｣
｢うん｣
差し出された手を握ると、私たちは映画館に向かって歩き始めた。
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続く
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なっちゃん(プロフ) - 桐山めぐさん» 桐山めぐさんいつもほんとうにありがとうございます！コメント頂けてとても嬉しいです！作者もドラマを見る度に火賀くんのことが更に好きになっていきます！ (10月16日 13時) (
レス) id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - mさん» mさんありがとうございます！火賀くん素敵ですよね、出来るだけ早く更新できるように頑張っていきます！ (10月16日 13時) (レス) @page4 id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - 火賀くん大好きなので嬉しいです♡続きも楽しみにしてます😊 (10月16日 9時) (レス) @page3 id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 火賀くん嬉しいです♡更新楽しみにしています！♡ (10月16日 7時) (レス) @page3 id: 3b0709c75c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2023年10月15日 22時
