1-1.告白 ページ2
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それは放課後。
いつもの様に靴箱の前でAと話しながら
部活終わりのしろちゃんと火賀くんを待っていたときのことだった。
私とAの名前を呼ぶ声がして、視線を横に向けると
しろちゃんと火賀くんが小走りで私たちのところにやって来た。
｢悪い、遅なった」
｢ごめんね｣
｢ううん、大丈夫だよ｣
申し訳なさそうに眉を下げたしろちゃんに私は小さく首を振った。
遅くなったっていっても、10分程度だし全然大丈夫なのに。
｢A、待たせてごめんな｣
｢ううん。⋯⋯俊くんも部活お疲れ様｣
私の隣にいるAが火賀くんに向かって優しく微笑む。
すると火賀くんは、｢さんきゅ｣と笑ってAの頭を撫でた。
その瞬間、Aの白い頬が赤く染まる。
ふふっ、相変わらずラブラブだなー。Aと火賀くん。
変わらない二人の仲の良さが微笑ましくて、自然と頬が緩んだ。
｢あゆみちゃん｣
｢ん？｣
｢話があるんだ。⋯⋯ちょっといいかな？｣
しろちゃんに名前を呼ばれて顔を上げると
真剣な表情を浮かべたしろちゃんと視線が重なる。
｢⋯⋯うん｣
話ってなんだろう⋯⋯。疑問に思いながらも私は頷いた。
｢じゃあ、俺らは先に帰るから｣
｢また月曜日にね、あゆちゃん｣
｢う、うん。ばいばい⋯⋯｣
まるで、しろちゃんが何を話すのか分かっているかのように
嬉しそうに微笑む二人に手を振り返す。
しばらく歩いたあと着いたのは、自分たちの教室だった。
部活終わりということもあり、他には誰もいない。
途中で足を止めたしろちゃんは、振り返ると私の目を見つめた。
｢俺⋯⋯あゆみちゃんのことがずっと好きだった｣
え⋯⋯
｢付き合ってほしい｣
大好きな人からの告白。
｢⋯⋯はい｣
呼吸も忘れるほどの喜びを感じた。
恥ずかしくなって、視線を逸らす。
そしてもう一度しろちゃんを見ると、優しく微笑んでくれて
心臓がきゅんと締め付けられた。
この喜びを早く伝えたい。
真っ先に浮かんだのは私としろちゃんの幼馴染のAの顔。
ずっと前から私のことを応援してくれていた私の大切な親友
Aの笑顔を思い出して、自然と頬が緩んだ。
⋯⋯でも、私は何も分かってなかったんだ。
この幸せが、どれほど大切なものだったのか────
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なっちゃん(プロフ) - 桐山めぐさん» 桐山めぐさんいつもほんとうにありがとうございます！コメント頂けてとても嬉しいです！作者もドラマを見る度に火賀くんのことが更に好きになっていきます！ (10月16日 13時) (
レス) id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - mさん» mさんありがとうございます！火賀くん素敵ですよね、出来るだけ早く更新できるように頑張っていきます！ (10月16日 13時) (レス) @page4 id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - 火賀くん大好きなので嬉しいです♡続きも楽しみにしてます😊 (10月16日 9時) (レス) @page3 id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 火賀くん嬉しいです♡更新楽しみにしています！♡ (10月16日 7時) (レス) @page3 id: 3b0709c75c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2023年10月15日 22時
