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「あ、可愛い⋯⋯」
土曜日のお昼過ぎ。
私とあゆちゃんがやって来たのは最近出来たショッピングモール。
色々とお店を回る中、目に止まったのは
ショーウィンドウに飾られた白色のニットワンピース。
「ほんとだ可愛い⋯⋯。A絶対に似合うよ!」
「そうかな⋯⋯」
「うん!とりあえず、試着してみよう?ね!」
「うん」
あゆちゃんに背中を押されて、試着室に入ると
私はワンピースを着て、目の前の鏡を見た。
⋯⋯うん、やっぱり可愛い。
明日、このお洋服を着ていったら俊平くん、どんな反応するかな。
少しソワソワした気持ちで試着室のドアを開けると
振り返ったあゆちゃんは、私を見るなり笑顔を浮かべた。
「可愛い⋯⋯!すごく似合ってるよ」
「ありがとう⋯⋯じゃあ、これ買おうかな」
お値段も、学生の私には有難いものだし。
これなら持っているコートにも合うだろうな。
それからレジでお会計を済ませると、私たちはお店を出た。
「いい物が買えてよかったね」
「うん、ありがとう」
「明日楽しみだね」
「うん、少し緊張してるけど⋯⋯」
俊平くんとは、前から2人で出かけることもあったけど
彼女・彼氏になってから出かけるのは初めてだから
少しだけ緊張している。
「ふふっ、A可愛い⋯⋯!
でも大丈夫だよ!それに、このワンピースを着ていったら
火賀くんメロメロになること間違いなしだよ!
可愛いって絶対言ってくれるよ!」
「⋯⋯うんっ」
頭の中に浮かぶ、俊平くんの優しい笑顔に
少しくすぐったい気持ちになりながら、私は頷いた。
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なっちゃん(プロフ) - 桐山めぐさん» 返事が遅くなってしまい申し訳ございません🙇🏻♀️素敵なお話を届けられるように頑張ります! (3月27日 22時) (レス) @page2 id: f425ed1b5c (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - 更新ありがとうございます✨afterstoryも楽しみにしてます😊 (9月18日 1時) (レス) @page1 id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なっちゃん | 作成日時:2023年9月17日 14時