【名探偵コナン】傍若無人で協調性のない松田陣平が恋人にベタ惚れだった話。

✿『緊急事態』 ページ17

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その後、陣平くんと一緒に先生の話を聞き
あと3日間は、経過観察入院をすることになった。











｢あー、暇だな。⋯⋯早く家に帰りてぇ」


｢明後日には退院出来るんだから、もう少しの辛抱だよ｣




翌日。

土曜日ということで、仕事がお休みだった私は
朝から陣平くんのお見舞いに来ていた。





｢あ、これ、陣平くんの好きな雑誌も持ってきたよ｣


｢おう、さんきゅ｣


｢他に何か欲しいものある？
飲み物とかなら下の自販機で買ってくるけど⋯⋯｣


｢⋯⋯んー、じゃあこれ貰うわ｣



｢へ？⋯⋯⋯⋯んっ｣



手を引かれたと思った次の瞬間、唇に感じた温もり。





｢じ、陣平くん！」


い、いきなり⋯⋯キスしてくるなんて⋯⋯。



｢この続きは退院したあとでな｣


｢で、でも退院してもしばらくは絶対安静だって先生が⋯⋯｣


｢我慢した方が体に毒だよ。
⋯⋯それにAだって我慢出来んのかよ？」


｢⋯⋯⋯⋯っ｣




そ、そりゃあ、あれだけ毎晩のように襲われてたんだもん。

キスだって、本当はもっとしたいけど⋯⋯







｢顔真っ赤だな。⋯⋯可愛い｣


私の頬を包む、陣平くんの大きな手。

近づいてくる顔に、私も自然と目を瞑ったその時だった。








｢陣平ちゃーん！みんながお見舞いに来てくれたよ！｣


｢おい萩原、ノックなしに勝手に入っちゃ⋯⋯え｣






⋯⋯え？




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