【名探偵コナン】傍若無人で協調性のない松田陣平が恋人にベタ惚れだった話。

✿『激甘彼氏』 ページ2

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恋人の陣平くんは、とにかく私に甘い。

お砂糖で出来ているんじゃないかなと思うほど甘々なのだ。


甘やかしている⋯という意味とかではなく
私を見つめる表情(かお)とか、空気がとにかく甘い。

｢可愛い｣や｢好き｣をいっぱい伝えてくれて私の方が照れちゃう。





今も────




｢陣平くん⋯⋯そろそろ離して？｣


｢ダメだ｣


｢んんっ⋯⋯｣




休日のお昼過ぎ、ご飯を食べ終え
昨晩見れなかった(陣平くんに襲われた為)
恋愛ドラマの録画をリビングのソファで見ている私⋯⋯と
そんな私を後ろから抱きしたまま離さない陣平くん。


もうかれこれ10分は経っている気がする。



さっきから首筋に陣平くんの髪が当たっててくすぐったい。

ドキドキして全然ドラマに集中出来ないよ⋯⋯。



そんなことを思いながら、視線を彼からテレビに移せば
主人公の高校生探偵がヒロインを抱きしめているところで




｢そういえば⋯⋯この俳優さん今女性に大人気らしいよ。
爽やかで、すごくかっこいいって｣


私の会社の子たちも、ポスターとか見てよく騒いでるし。





｢⋯⋯へぇー
Aもそいつのことかっこいいって思ってんのか｣


｢うーん、確かに爽やかでかっこいいと思⋯⋯⋯あっ｣





しまったと思ったときにはもう遅い。

恐る恐る振り返ると、ニヤリと意味深な笑みを浮かべる彼の姿。




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