ごくせん

side小田切 ページ20

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あれから10日後。





隼人は無事退院し、また学校に通えることになったんだけど……








日向 ｢なあ隼人、昼飯買いに行こうぜ｣



土屋 ｢今日はパンにすっかなー｣



武田 ｢俺は焼きそばパンにしよーっと。

なあ、隼人はどうする？｣






矢吹 ｢あー、俺弁当あるからパス｣




小田切 ｢……え？｣



武田 ｢え、弁当って……隼人料理できたっけ？｣




矢吹 ｢ちげーよ。Aが作ってくれたんだよ｣






そう言ってニヤニヤとした笑みを浮かべる隼人。




……なるほど。


だから今日はいつにも増して機嫌がよかったってわけだ。








日向 ｢えー、いいなー。

俺もAちゃんの弁当食べたいー｣



土屋 ｢俺もー。正直パンは飽きた｣



武田 ｢なあ、少しだけちょうだい？｣




矢吹 ｢絶対ダーメ｣



武田 ｢えー｣



矢吹 ｢ほら、さっさとパン買ってこいよ｣







そう言って手でしっしっとすると

ニヤニヤして弁当箱を空ける隼人。







気になって覗けば……







日向 ｢おー！うまそう！｣



武田 ｢Aちゃん料理上手すぎでしょ｣



小田切 ｢……すげえな｣








彩りも豊かで、栄養バランスもよさそう。


Aちゃん料理上手いんだな……。









矢吹 ｢んー！うま！｣




卵焼きを一口食べれば幸せそうに笑う隼人。









武田 ｢いいなー｣



土屋 ｢俺にも弁当作ってくれる彼女がほしい……｣



日向 ｢今度、こっそりつまみ食いしちゃお……｣



小田切 ｢………………。｣









その3日後。


本当に弁当を盗み食いした日向は


隼人に本気でキレられたのだった……。



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