▽36 ページ36
.
高月 「Aさん、ちょっといい?」
「…………はい」
次の日の昼休み。
ランチに行こうと席を立ったとき
高月先輩に声をかけられた。
高月先輩の冷たい目つきに断ることなんて出来なくて
しかも最悪な事に、この場に廉くんの姿はなく
震える手を抑えながら、先輩のあとを着いていく。
そして着いたのは昨日と同じ資料室。
高月 「……で、永瀬くんとは別れてくれた?」
「……別れて……ないです」
高月 「はあ?私言ったよね?別れろって」
そう言って、近くにあったゴミ箱を蹴った高月先輩。
大きな音が部屋に鳴り響き、怖くて身体が震える。
高月 「あんた、先輩に刃向かっていいと思ってんの?
痛い目にあいたくなかったら、さっさと別れなさいよ!」
「………………いや、です」
高月 「……は?」
こんな人の命令なんて聞きたくない。
「あんた、調子乗ってんじゃないわよ?」
「………………っ、」
胸ぐらをグッと掴まれて、棚に身体を押し付けられた。
強い痛みに顔を歪めた、その時。
.
永瀬 「調子に乗ってるのは先輩の方じゃないですか?」
「………………っ、」
高月 「…………永瀬くん」
永瀬 「俺の大切な彼女に乱暴なことしないでください」
言葉は丁寧だけど
声も、高月先輩を見る目も冷たくて。
私たちの元にやってきた廉くんは
私を先輩から守るように、私の前に立った。
.
1616人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aimi(プロフ) - 初めまして❗️廉くんカッコ良かったです‼️最後も雑なんて思いませんでした‼️むしろ私は最後がお気に入りです❗️これからも応援してます❗️頑張ってください! (2021年11月6日 20時) (レス) @page40 id: 7523aceb2d (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - あやにゃんさん» あやにちゃんさんありがとうございます^_^そう言って頂けてとても嬉しいです!続編の方は今週中に公開する予定ですのでもう少し待っていてください (2021年2月26日 23時) (レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます!今回も最初から凄く楽しませていただきました!是非続編も見たいです(^^)楽しみにしています! (2021年2月26日 8時) (レス) id: 2e374f3a15 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - mさん» 嬉しいです!ありがとうございます!是非今後の参考にさせていただきます^ - ^ (2021年2月25日 21時) (レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 完結おめでとうございます!当初から大好きだった作品ですので、最後まで見れて嬉しかったです!!廉くんが嫉妬しちゃう話見たいです(〃ω〃)もしお時間ありましたら、アフターストーリーお願い致します! (2021年2月25日 21時) (レス) id: 70216a9011 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なっちゃん | 作成日時:2020年9月4日 17時