ビター＆スウィート

▽20side廉 ページ20

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永瀬 ｢んっ……｣






あれ……今、何時やろ。




カーテンの隙間から差し込む光によって目が覚め


スマホを開けて見れば朝の7時30分。




いつもの俺やったら二度寝するパターンやけど……









永瀬 ｢……可愛い｣





隣には、昨日から同棲を始めた愛おしい彼女の姿。





こらから毎日、この寝顔を見れるんやと思うと幸せやわ。








……にしても、睫毛ながいなー。



肌も白くて綺麗やし、髪もさらさらやし。








永瀬 ｢……あ、そうや｣





寝顔、撮っちゃお。




すでにAの寝顔の写真や


他にもAにバレへんように


こっそり撮った写真はあるんやけど


これは、同棲一日目の記念として……。









────カシャッ





Aが起きないよう、そっと写真を撮る。





……うん。撮れた撮れた。








｢…………んぅ、｣




永瀬 ｢……………っ、｣





……やば。バレてもたかな。









｢…………ん、廉くん？｣



永瀬 ｢起きた？おはよう｣



｢おはよう……｣









……よかった。気づいてはないみたい。





俺はバレないようにスマホをそっと元の位置に戻すと


まだ起きたててボーッとしている彼女の頭を優しく撫でた。






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