君がそばにいてくれた〈2〉

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【今日の放課後、真希ちゃんたちと
カラオケに行きたいんだけどいいかな？】


Aを学校に送り届け、俺も自分の教室に着いた直後
届いたメール。





｢カラオケか⋯⋯｣


すげー心配だけど⋯⋯






“過保護になりすぎて嫌われんなよ”


朝の竜の言葉が頭を過る。

⋯⋯Aに嫌われたら俺、生きていけねー。けど⋯⋯






武田 ｢なに、Aちゃんとカラオケ行くの？｣


｢ちげーよ。⋯⋯真希ちゃんたちと行きたいって｣


土屋 ｢へぇー、止めないのか？｣


｢別に、そこまではしねーけどさ｣


小田切 ｢心配なのか｣


全てを見透かしたように俺を見る竜に、慌てて視線を逸らした。




日向 ｢場所は？どこのカラオケか聞いてんだろ？｣


｢ああ。⋯⋯駅前の方のカラオケだって。
帰る時は迎えに行くって送ろうとしたとこ｣


日向 ｢なら心配いらねぇんじゃねーの？｣


武田 ｢まあ、迎えに行く前に他校の奴らに
ナンパされなきゃいいだけの話だよな？｣




⋯⋯ナンパ

カラオケなんて、他校の連中もたくさんいるだろうし
もし、個室に無理やり連れ込まれたりしたら⋯⋯




土屋 ｢まあ、Aちゃんみたいに可愛い子が
ナンパされない方がおかしいけどな｣


武田 ｢そうそう。あんなに可愛かったらな〜｣


小田切 ｢お前ら⋯⋯なんか面白がってねぇか？｣





ナンパ⋯⋯Aが⋯⋯。





｢よし！俺らも今日の放課後、駅前のカラオケに行くぞ｣



Aのことは俺が絶対守る。



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