君がそばにいてくれた〈2〉

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ｰ矢吹sideｰ




『…………っ、』



矢吹 ｢……大丈夫か？｣



『うん……』





そう言って悲しそうに笑うAに胸が締め付けられる。





工藤に殴られたんだろう……


頬には青あざができていて、唇は少し切れて、血が出ていた。








矢吹 ｢……ごめん。ほんとに……
すげぇ…怖かったよな……｣




『……うん。

でも、隼人くんなら助けにきてくれるって信じてたから』









そっと、Aの頬に手を添えれば
彼女は俺の手に自分の手を重ねて優しく笑った。









『隼人くんが来てくれて、私すごく嬉しかったよ』





……ほんと、なんでそんなに優しいんだよ。









『私にとって、隼人くんはヒーローだから』



矢吹 ｢ヒーロー？｣



『うん。だって、私がピンチのときは
隼人くんが必ず助けにきてくれるでしょ？
それってなんかヒーローみたいじゃない？』









……ヒーローか。



そんなカッコいいもんじゃないけど


けど、Aがそう思ってくれているなら……







矢吹 ｢俺、男としてはまだまだだけどさ
Aのことは何がなんでも守りたいって思ってるから。
これからもずっと……｣




『うん』









もう絶対、Aを危険な目に合わせない。







そう心に強く決め
俺はそっと彼女の唇にキスを落とした。








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今回はsnoopy219さんと未☆佳さんの

リクエストを合わせてお話を書かせて頂きました。


この後もお話は続きますのでよろしくお願いします。



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