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「もう少し、待っててくれないかな…?

今は2人に内緒じゃダメ?」





…心の準備ができてない。


だって

もしこれで2人の再婚がなしになったりでもしたら…




そんな悪い方向にばかり考えてしまって

私は素直に頷くことができなかった。






「理由、聞いてもいい?」



いつになく真剣な廉くんに

思わず目を逸らしてしまう。






「A?」




優しい声で名前を呼ばれたけど

私はその声に不安が混じっていることに気づいた。




ダメだ、ちゃんと言わないと。

正直に。





「私たちが付き合ってるって知って

2人の再婚がなしになっちゃったりしないかなって…」





不安に思っていることを伝えれば

廉くんは真剣な表情を崩さずにジッと私を見てくる。








「もしそうなったら、Aはどうする?」




…え?







「俺と別れる?」




廉くんと、別れる…?






「そ、そういうことじゃなくて…」





もし本当にそうなったとして私はどうするんだろう。






廉くんの幸せとお母さんの幸せを天秤にかけられたら

私は…






「私は、お母さんに幸せになってほしくて…

その幸せを私が壊したくないって、思ってる…」




そんな難しいこと、分からないよ…。



でも廉くんとずっと一緒にいたくて

別れたくなんてない。





けど、お母さんには幸せになってほしい。



いろんな感情が私の中に共存していて

今すぐ答えなんて出せなかった。






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作者名:なっちゃん | 作成日時:2020年8月1日 13時

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