溺愛注意報《4》 (ページ27)

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｢それだけで僕は報われるから。

それだけ、約束してほしい｣

何も出来ない私を

どうしてここまで想ってくれるのだろう。

私は好きになってもらえるようなことは

何もしていないのに。

でも、健人さんの瞳はとても優しい色をしていて…

｢はいっ…｣

｢彼から君を奪おうだなんて

野蛮なことは考えていないから安心して。

いつでも君の味方だからね｣

無性に廉くんに会いたくなった。

私も真っ直ぐに人に愛せるようになりたいと思った。

｢ありがとうございますっ…｣

｢これから2人で会うのはやめようか？

彼がヤキモチを妬くだろうからね｣

そこまで考えてくれるなんて

なんてお人好しなんだろう。

健人さんに…どうか素敵な人が見つかりますように。

彼が私を想ってくれたように、私も祈ろう。

｢お友達や永瀬くんを連れていつでも来てよ｣

涙を拭って、笑顔で首を立てに振る。

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その時、生徒会室の扉が勢いよく開いた。

｢……っ、何してんねん｣

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