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誠さんとお母さんがくれたティーカップに
紅茶を注ぎ少しずつ飲む。
美味しい…。
レモンティーにして飲むと
爽やかでいいかもしれない。
そんなことを思いながら
あっ、と思いついた。
そうだ…。たくさんあるし健人さんに持っていこう。
廉くんと付き合うことになった日
健人さんにはすぐにメールで報告した。
おめでとう、と返事が来て
健人さんも喜んでくれた。
けれどそれ以来、学校では会っていないし
メールもしていない。
健人さんが背中を押してくれたから
付き合えたようなものなのに
私ってば直接お礼も言わないで…。
今日、生徒会室に遊びに行こうと思い
茶葉をラッピング用の袋に移す。
それにしても1人で健人さんのことろに
行くのってどうなんだろう?
健人さんはお友達で
やましい事なんて一切ないけど男の人だ。
もし廉くんが女の子の友達とはいえ
2人で会ってたら…ちょっと苦しい。
ふとそんな事を思い
私はメールを打つ手を止めた。
…そうだ!
今日お昼休みにお友達を連れて
生徒会室にお邪魔してもいいですか…っと。
メールを打って、送信した。
春ちゃんとおじゃましよう。
春ちゃんなら健人さんと仲良くしたいって
言ってたし、きっと一緒に来てくれるはず。
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作者名:なっちゃん | 作成日時:2020年8月1日 13時