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「実はね、黒崎くんって廉くんだったの!」



「は?」




私の言葉に

何言ってんだこいつって顔をする春ちゃん。




「だからね廉くんの旧姓が黒崎で

廉くんはあの黒崎くんだったの!

びっくりだよね?」




もう一度詳細にそう言えば

一瞬、春ちゃんが固まる。




数秒してからバカにしたように笑った。




「んなわけないでしょ?あの黒崎がどうなったら

あんなスーパーハイスペックイケメンになるのよ。

顔から身長から何まで違いすぎるでしょ。

同一人物?はぁ?冗談も大概にしなさい!」



それよりもあの甘い雰囲気はなに!?何なの!?と

怒り狂った春ちゃんの姿に

私は小さくため息を吐いた。




信じてくれない···しかも話が戻っちゃった。


どうにかこうにか問い詰めてくる春ちゃんを

スルーし続けること数時間。




4限目が終わった頃には

春ちゃんも諦めたのか聞いてこなくなった。






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作者名:なっちゃん | 作成日時:2020年7月25日 0時

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