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「どうぞ」



「ありがとうございます···」



「レモンティーでもミルクティーでも

飲み方はお好みで」





会長さんはストレート派なのかな···?


何も入れずそのまま紅茶を飲む会長さん。


とっても紅茶が似合う。




何ていうんだろう···

王子様の優雅なティータイムっていうタイトルで

一枚の絵になりそうだ。




密かにそんなことを思いながらも

私はミルクを少し入れて紅茶をいただいた。



ふわっと、ストロベリーの香りがする。






「···あ、この茶葉ロゼロワイロルですか?」



爽やかで、甘い。


女の子が好きそうな紅茶。


もしかして···わざわざ選んでくれたのかな?





会長は少し驚いた顔をした後

ニコッと微笑みを零す。





「···よく分かったね。

Aちゃんは紅茶に詳しいの?」



「詳しいってほどではないんですけど

朝は必ず飲みます。落ち着きますよね。

私、茶葉好きなんです。

ストロベリーの香りがとても甘くて」





このロゼロワイロルも昔よく飲んでいた。


知り合ったおばあさんが毎回紅茶を淹れてくれて

そのおばあさんが好きだった紅茶だ。



懐かしくなって胸の辺りが温かい気持ちになる。





「嬉しいよ。僕も紅茶が好きでね

いつも祖母が茶葉をくれるんだ」




そう話す会長は嬉しそうで

きっとおばあちゃんを大切にしているんだと思った。





「もしよかったら、いつでも飲みに来てほしい。

誰かと飲み比べとかしてみたかったんだ」



「はい。私でよければ是非」





何だか会長さんは男性特有の怖さを感じなくて

近くにいても少しも罪悪感を感じない。



むしろいつの間にか緊張も溶けていて

会長さんの側は心地良ささえ感じられた。





「本当に?来てくれなかったら

僕、迎えに行くかもしれないよ?」






冗談めかした言葉に思わす笑ってしまう。






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作者名:なっちゃん | 作成日時:2020年7月25日 0時

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