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｢お母さんと誠さんね···
明日から一週間
出張に行かなきゃいけないことになったの｣
出張？
一週、間？
ーーガタッ！
｢は？｣
突然立ち上がった廉くんは
ありえないとでも言うかのように
お母さんと誠さんを見る。
｢一週間って···突然過ぎるやろ···｣
｢いやぁ···すまない···
どうしても営業で行かなくてはいかなくて···｣
｢突然で本当にごめんなさいね｣
焦ったように髪を掻く廉くんと
申し訳なさそうなお母さんと誠さん。
何だか悪い雰囲気だけれど···
｢お仕事なら仕方ないですね。
頑張ってきてください｣
お母さんが家を空けるだなんて
よくあることだっあもの。
1人笑顔を浮かべれば
驚いた表情の3人の視線が私に集まる。
｢えっと···Aちゃん、いいのかい？｣
｢そうよA···私と誠さんがいないのよ？｣
···？
何がダメなの？
あれ？もしかして私だけ何か分かってない？
り、理解力不足が
こんなところでまた発揮される···！？
あたふたし始めた私に廉くんが一言。
｢A、意味わかってんの？
昨日会ったばっかの奴と一週間2人ってことやで？｣
···え、えっと···
｢う、うん。分かってるよ？
廉くんと2人きりってことだよね？｣
｢私と早織さんがいなくて心細くないかい？｣
｢A、人見知り激しいでしょ？｣
どうやらみんな私の心配をしてくれていたみたい。
｢私は大丈夫だよ？
だって廉くんがいるもんっ！｣
｢···············っ｣
1人だったら心細いけど廉くんがいるなら安心！
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2020年7月25日 0時
