溺愛注意報

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｢ふーっ。終わったぁ···｣



綺麗になった部屋を見て

うんっと伸びをする。




ここが私の部屋かぁ···。


今までアパート住まいだったので自分の部屋はなく

リビングに勉強机やらを置いていたので

内心すごく嬉しい。




自分の部屋って憧れだったから····

····こんなに良くしてもらっていいのかな。



嬉しい反面申し訳ないという気持ちが強い私が

誠さんのをお父さんと呼べる日はまだ遠いみたい。









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部屋を出て1階に降りると

ソファに座りながらお母さんと誠さんが

テレビを見ていた。






｢あらA、荷解き終わったの？｣



｢うん、終わったよ｣




足音が聞こえたのか

振り返ったお母さんが私を見て微笑む。




｢早かったね。今日は疲れただろう。

お風呂に入って休むといいよ｣





｢ありがとうございます。

それじゃあお言葉に甘えてお借りします····｣




｢もう！Aったら！そんなかしこまらないの！

昔から内気な子でね〜、ほんとシャイなんだから！｣




｢ははっ、気にしてないよ。

浴室はそこの扉を出て左の部屋にあるからね。

この家はもうAちゃんの家なんだから

全部勝手に使ってくれて構わないよ｣



｢あ、ありがとうございます｣





お母さんの台詞に恥ずかしくなって

ペコッと頭を下げ急いで浴室に向かった。







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