永瀬くんは女の子が嫌い、らしい。

＊自己紹介。 ページ23

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永瀬くんの幼馴染の平野紫耀くん。


そんな彼の第一印象は仔犬のような人。


そしてすごく天然な人。



｢二人のお名前も教えてよ〜｣



するとふにゃっとした笑顔を浮かべてそう言った平野くん。



あ、そうだよね‥‥。


私達も自己紹介しないと‥‥



｢あ、えっと文学部2年の水谷夏帆です。よろしく｣


｢夏帆ちゃんね！よろしくね｣



そう言うと夏帆ちゃんの前に手を差し出した平野くん。


夏帆ちゃんがその手を取れば、平野くんはそのままブンブンと振り出した。



‥‥何かすごい人だな。



夏帆ちゃんも少し戸惑ってるみたいだ‥‥。





｢じゃあ次！君ね！｣



やっと握手が終わったかと思えば、次は私の方を向いて可愛らしい笑顔を浮かべた平野くん。



｢AAです。夏帆ちゃんと同じ文学部の2年です。よろしくお願いします｣



そう言って私はペコッと頭を下げた。




｢Aちゃんね！よろしく〜｣



｢あ、はい｣




夏帆ちゃんの時と同じように目の前に差し出された平野くんの手。



またブンブンと振り回すんだろうな、と思いながらその手を握ろうとしたその時だった。







＿＿＿パシッ




‥‥え？



握手しようと思っても出来なかった。



だって‥‥



｢もう邪魔せんといてよ！









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廉！｣







永瀬くんがそれを遮ったのだから。

＊正反対の二人。→←＊仔犬のような男の子。

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