あれから─── ページ29
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【Aside】
「懐かしいなー」
高校時代の卒業アルバムを見れば、蘇ってくる思い出の数々。
秀くんにプロポーズされたあの日から7年。
私たちは24歳になった。
お互い仕事も安定して、社会人3年目の今年。
私の苗字は明智になった。
そして……
『あ！洗濯物は俺がやるって言ったでしょ！』
「いいの。秀くん掃除も買い物もしてくれたし、洗濯物ぐらいは私がやるよ」
『ダメ！もう一人の身体じゃないんだから安静にしてて』
「もう。本当にパパは心配性ですねー。
美花」
そう。
私のお腹には秀くんとの赤ちゃんが。
只今妊婦6ヶ月。
性別は女の子で少し早いけど名前は二人で考えて��美花��と名付けた。
私が妊婦したと分かると秀くんの過保護度はさらに増して、もう大変。
掃除も洗濯も料理もしてくれて、こんなんじゃ私動かな過ぎて太っちゃうよ。
『とにかく続きは俺がするからAは休んでて』
「えー、じゃあ二人でしよ？ね？」
『……っ、分かったから。そんな顔すんなよ』
結衣ちゃんいわく、秀くんは私のこの顔に弱いらしい。
『あ、そういえば東条と川崎来週の日曜にウチに遊びに来るって連絡きたよ』
「そうなの？二人に会うの久しぶりだから楽しみだな〜」
中学時代から仲良しの結衣ちゃんや東条くん
それにももちゃんや若林くんとは今でもよく会うくらいの仲で。
大好きな旦那さんに、美花という秀くんとの宝物。
そして大好きな友達。
私って本当に幸せな日々を過ごしてるなぁ。
そう感じた日曜日の穏やかな午後だった。
「秀くん、大好きだよ」
『俺は愛してる』
【END】
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2019年7月5日 21時
