電話 ページ22
.
プルルルルルルルル‥‥
いつのまにか眠っていたみたいで、電話の着信音で目が覚めた。
｢‥‥っ｣
スマホに表示された【秀くん】という文字。
出るか、出ないか、考える間もなく私は応答ボタンを押していた。
｢‥‥もしもし、秀く『A！今どこ！？』
電話に出るや否や、慌てた秀くんの声。
｢‥‥お家にいるよ｣
『そっか、ならよかった‥‥』
｢どうしたの？｣
『いや、いつもは帰ったらAからすぐに電話くれるから‥‥。今の電話もなかなか出んかったから何かあったんかと思って』
‥‥秀くん、心配してくれてたんだ。
やっぱり秀くんは優しいな。
｢‥‥会いたい｣
でも今はその優しさが辛くて、大丈夫だって安心したくて、気づけば私はそう口にしていた。
『‥‥今、Aの家の前にいる』
｢‥‥え？｣
『俺もAに会いたくなって、気づけば家の前まで来てた』
電話越しに聞こえる秀くんの優しい声。
彼がすごく愛おしくなって、私は電話を繋いだまま玄関まで走った。
｢秀くん！｣
ドアを勢いよく開けるとまだ制服を着たままの秀くんがいて、私はそのまま秀くんに抱きついた。
｢‥‥A｣
｢秀くん、どこにもいっちゃ嫌だ｣
どうか、私から離れないで。
秀くんがいなくなっちゃったら、私‥‥。
考えただけで涙が溢れてきて、気づけば私は泣いていた。
そんな私を見て秀くんも驚いたみたいだけど、何も言わずそのままギュッと抱きしめてくれた。
｢‥‥A、とりあえず中に入ってもいい？｣
｢‥‥うん｣
リビングのソファーに二人で座ると、そのまま秀くんに抱きしめられた。
｢A、何かあった？言ってみて｣
‥‥っ
そんな優しい声で言われたら、また泣いちゃうよ。
｢A｢‥‥あの女の人‥‥誰？｣
｢‥‥え？｣
｢帰りに見たの。秀くんと綺麗な女の人が二人で歩いてるとこ‥‥｣
‥‥言っちゃった。
秀くん、黙ったままだ。
やっぱり、私みたいにずっと甘えっぱなしの彼女なんて嫌だよね‥‥。
｢秀く｢違う｣
｢‥‥え？｣
秀くんはそう言うとクラッチバッグを開き、何かを探し始めた。
｢これ‥‥｣
そして差し出されたのは、リボンでラッピングされた長い箱。
｢開けてみて｣
｢‥‥えっ｣
これ‥‥
｢‥‥ネックレス｣
箱を開けると、リボンがモチーフのピンクゴールドのネックレスが入っていた。
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あーちゃん(プロフ) - maiさん» maiさんありがとうございます！すごくすごく嬉しいです！頑張ります！ (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
mai - 日曜５時‥私も学生なのですが、先週も部活で４時半でした(T^T) 早朝ってキツいですよね!! 頑張って下さい!!長文失礼しましたm(_ _)m (2019年6月9日 0時) (レス) id: 0c4da5f577 (このIDを非表示/違反報告)
mai - 夜遅くにすいません、初めまして！リクエストではないですが、感想を！私も俺スカを見てて、明智くん(キンプリ）のファンです！だからいつもドキドキしながら見させていただいてます!!更新大変だと思いますが、ゆっくりでいいので頑張って下さい!! (2019年6月9日 0時) (レス) id: 0c4da5f577 (このIDを非表示/違反報告)
rino(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2019年6月9日 0時) (レス) id: 7ddea80588 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - rinoさん» いつもありがとうございます！了解しました！ (2019年6月9日 0時) (レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっちゃん
| 作成日時：2019年6月2日 20時
