一歩近づいた朝 ページ5
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眠っ。
昨日は告白の事とか色々考えてて、寝る時には1時を過ぎていた。
やっぱり夜更かしはあかんな。
あくびをして、生徒玄関に入る。
「‥‥あっ」
そこには朝、滅多に会うことが出来ないAちゃんの姿が。
「ふわぁ〜」
そして口を手で押さえて小さくあくびをする彼女。
あくびしとってもめっちゃ可愛い。
Aちゃんも昨日寝るの遅かったんかな?
じっと見つめていると、こっちに気づいたのかAちゃんと視線が重なった。
「‥‥っ」
でもあくびを見られたのに気づいたのか、恥ずかしそうに俯いてしまった。
めっちゃ可愛いんやけど。
「ふふっ、おはよう」
このまま黙っといたらおかしいし、自分から挨拶した。
まあ、Aちゃんが可愛すぎて少し笑ってしまったけど‥‥。
「お、おはよう」
少し驚いたみたいやけど、ちゃんと返してくれた。
些細な事やけどめっちゃ嬉しい。
眠気も吹っ飛んだし、今日は朝から運がいいんかもしれへん。
「あ、せっかくやから一緒に教室まで行こ?」
このまま別れるのは名残惜しくて、せっかく同じクラスなんやから思い切って誘ってみた。
「うん」
ーードキッ
小さな頷きと共にふんわりと微笑んだAちゃん。
天使や‥‥。
「‥‥じゃあ行こか」
自分でも分かるくらい赤くなった頬。
Aちゃんにはバレたくなくて、隠すように教室へと歩き出した。
そして後ろからテクテクとついてくるAちゃん。
なんかウサギみたいで可愛い。
ーーガラッ
そして教室に着いてドアを開けると来ているのは数人で、その中には勝利と中村の姿もあった。
勝利は驚いたみたいで、俺とAちゃんを交互に見たあとニヤッとした笑みを浮かべた。
「‥‥あ」
そしてすぐにAちゃんは早足で自分で席へと行ってしまった。
「おはよ〜、廉」
相変わらずニヤニヤしている勝利。
やけど俺はAちゃんの事が気になって、視線を移せば中村に何か言われてるみたい。
何を話してるかまでは聞き取れんかったけど、慌てたように首を横に振っているAちゃん。そしてその頬は少し赤かった。
「やるじゃん、一緒に登校するなんてさ」
「ち、違うわ!靴箱で会っただけやし」
「ふ〜ん」
俺の言葉を信じてないのか、ずっとニヤニヤしている勝利。
まあ、顔を真っ赤にして言われても説得力ないよな。
だって俺、自分でも顔が熱くなっているのが分かるもん。
Aちゃんに少しだけ近づけたバレンタイン6日前の朝。
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みーちゃん(プロフ) - summer1374さん» ありがとうございます! (2019年4月21日 18時) (レス) id: cacb1ef84c (このIDを非表示/違反報告)
summer1374(プロフ) - みーちゃんさん» リクエストありがとうございます!早速書いていきますので少々お待ちください (2019年4月21日 17時) (レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - 休み時間に二人がイチャイチャしてるところがみたいです。更新頑張って下さい! (2019年4月21日 16時) (レス) id: cacb1ef84c (このIDを非表示/違反報告)
summer1374(プロフ) - まっちょさん» そう言っていただけるなんてすごく嬉しいです(〃ω〃)ありがとうございます! (2019年4月21日 11時) (レス) id: 41899e9978 (このIDを非表示/違反報告)
まっちょ(プロフ) - summer1374さん» 続きが凄く気になります(*^^*)両思いになるまでの試練にハラハラです!いつも素敵な小説をありがとうございます(*^^*) (2019年4月21日 11時) (レス) id: 45baffa703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なっちゃん | 作成日時:2019年4月12日 20時