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『拳銃どこに入れとこうかなー…』


姿見に写るのは、いつもよりしっかり化粧をして髪を巻いたドレス姿の私。

拳銃片手に零したその言葉に、南くんは苦笑いで返した。


「せっかく可愛い格好してるんですからそんな物騒なこと言わないで下さいよ」

『あ、可愛い?ほんと?』

「はい。とっても似合ってますよ」

『ふふ、ありがと。
あいつベタベタ体触ってくるから迂闊なとこ入れてたらバレるのよね』


レッグホルスターが1番楽だけどあいつ太もも好きだからなぁ、と首を捻る。

と、そこで隣の南くんが複雑そうな顔をしていることに気がついた。


『南くん?』

「…ある程度は仕方ないってわかってますけど、あんまり触らせないで下さいよ?」

『え?あー…まぁ、うん。今日で終わりだから、ね』

「わかったとは言ってくれないんですね」


そう言って苦笑いする彼に、同じく笑って誤魔化す。

だって自分が我慢するのが1番手っ取り早いからね。

私のドレスの裏に発信機を付けながら、彼は「あ、」と思い出したように声を出した。


「そういえば後で聞くと思いますけど、今夜は降谷さんも潜り込むらしいですよ」

『え、そうなの?』

「はい、あの人はキッチンの方にいるかと。
だからAさんは家主を会場から外へ出さないように引き付けとく役になるかと」

『そっか、了解』


正直それなら私なんかいなくてもあの人だけで出来そうね、と軽く笑う。

要するに延々とあいつの相手をしとけばいいわけね。

今日尻尾を掴めればもう会わなくていいのかと思うと気合いも入るよね。


「それじゃAさん、気をつけて下さいね」

『うん、いってくるね』


南くんに小さく手を振り、骨伝導イヤホンを付けながら部屋を出た。

23→←21 サンストーン



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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立夏(プロフ) - 明里香さん» わ〜!ほんとですね!ありがとうございます!!直しておきました!! (2019年1月22日 0時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 43話に誤字がありました。「聞こえ気がした」ではなく、「聞こえた気がした」です。 (2019年1月21日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - でねぼらさん» ありがとうございます!可愛く書けたらなと思っていたので嬉しいです!! (2019年1月7日 0時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)
でねぼら(プロフ) - 夢主可愛い降谷可愛い (2019年1月7日 0時) (レス) id: eac5f4ad2f (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - レッド・アイさん» わぁぁ3回も!?ありがとうございます…!!ほんと元カップルっていう距離感の微妙な関係が大好きで…ストライク決められて嬉しいです!!更新頑張ります!! (2019年1月6日 12時) (レス) id: 0fab2bc529 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立夏 | 作成日時:2018年12月24日 21時

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