lesson 21 ページ22
うわー、と若干引いたような顔をするちーちゃん。
｢やばい、降谷から鬼電｣
｢過保護すぎだろ、着拒にしたれ｣
｢そうしよ｣
『えっ』
よ、よくわかんないけど零ちゃん可哀想に…
鬼電って、なにか用事あったのかな？
『もー、２人とも！零ちゃんに意地悪するなら持ってきた零ちゃん特製クッキーあげないよ！』
｢え、なにそれ降谷が作ったの？｣
『うん。みんなと遊んでくるって言ったら持たせてくれた』
｢ママじゃん！！｣
｢おかんかよ！！！！｣
『えぇ〜？だからなんでそんなに笑うのー？』
相変わらず謎なところで笑うなぁ二人とも…
転げ回って笑い続ける二人の前でクッキーを１枚食べた。
わー！やばい美味しい！さすが零ちゃん！
そのまま２枚３枚と食べながら、絨毯の上に座る。
なっちゃんとちーちゃんの手が伸びてきて、二人ともクッキーを口にし、美味すぎだろとまた笑った。
『あんまり零ちゃんのこと笑うなら怒るからね！』
｢あはは、ごめんって｣
｢別にあんたの幼馴染をバカにしてるわけじゃないから、ね｣
｢相変わらず仲いいわねあんた達｣
わしゃわしゃと双方から頭を撫でられる。
うぅ、子供扱いされてる…！
クッキーを食べる手を止めずに、話は続く。
｢降谷って昔からあんななの？｣
『あんなって…？
小さい頃の零ちゃんなら、案外泣き虫さんだったよ』
｢え！？降谷が！？まじで！？｣
揃って目を丸くするなっちゃんとちーちゃん。
あ、これ言っちゃダメなやつだったかな…？
まぁいいか。小さい頃の話だし、もう時効だろう。
『零ちゃんはね、曲がったことが嫌いだから、悪いことする子がいると迷わず向かっていってたの』
｢…あー、ちょっと想像つくわ｣
『あと、あの髪色と目の色をバカにされて怒ったりとか…
喧嘩して泣いて帰ってくることも多かったなぁ』
思い返しながら、ふふ、と笑った。
懐かしいなぁ。いつの間にか涙は見なくなったけれど。
｢ふーん…あのイケメン降谷にそんな時期がねえ…｣
『零ちゃんは今も昔もイケメンだよ』
｢はいはいごちそうさま｣
『泣き虫な頃の零ちゃんだってかっこよかったんだから』
｢……あんたらなんでまだ引っ付いてないのか不思議だわ｣
『どういうこと？』
首を傾げれば、なんでもないと返される。
聞き返そうと思ったが、直後に最後のクッキー争奪戦が始まってしまって聞けなかった。
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ふゆーれい(プロフ) - に、ニヤニヤが全くとまりませんでした…。あと隣の子から預かってた手紙を零に渡す所が何か辛かった()面白かったです！今更ですが、完結おめでとうございます！ (2022年7月25日 22時) (
レス) @page42 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
はろーきてぃ様。 - めっちゃ面白かったです！！さいこおお！がんばれえええ！ (2022年5月27日 23時) (レス) @page42 id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 告白しようとした美少女の性格が好きすぎる…めっちゃカッコいいから振られたとしても堂々としてそうだなぁ (2021年4月17日 13時) (レス) id: 6e0ab3a00d (このIDを非表示/違反報告)
mami - 完結お疲れ様です！凄く面白かったです！ (2019年8月5日 5時) (レス) id: 3ba7cafabb (このIDを非表示/違反報告)
盛りそば。 - なにこれ……萌しかないじゃないですか…尊死(( (2019年7月21日 15時) (レス) id: 2b295a992e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2018年6月15日 21時
