lesson 20 ページ21
夏休みも終盤。
今日はなっちゃんのお家で３人で遊ぶことになっております。
というわけで暑い中自転車をすっ飛ばして30分。
額の汗を拭いながらピンポンを押した。
直後にはーい、とちーちゃんの声が聞こえてくる。
｢やっほーA、久しぶり〜｣
『わ！ちーちゃん黒くなったね！』
｢まーね、それよりちょっと見せたいもんあるから入って｣
『はーい！』
家主はなっちゃんのはずだけど、どこ行ったんだろう？
そう思いながら家に上がらせてもらうと、そこには見たことのない男の人が立っていた。
…んん？誰だろう、なっちゃんって兄弟いたっけ？
『こ、こんにちは…』
｢A、これ誰だと思う？｣
『え？…どっかで会ったことありましたっけ？』
私のその言葉に、耐えきれないと言いたげに男の人が吹き出した。
えっ、やっぱりどこかで会ったことあるんだろうか。
そして続けてちーちゃんまで、ぶっと吹き出す。
『ええ？なんで笑ってるの？』
｢あははは！！ほら絶対いけるって言ったでしょ！？｣
｢さっすがA！騙されやすすぎ！！｣
そう言いながら爆笑する二人。
待って待って、男の人の声、絶対聞いたことある。
ていうか今の声はまさか…
『なっちゃん！？』
｢あったりー。どうよ、この男装｣
｢私がメイクしてやったのよ、超イケメンじゃない？｣
『えー！すごいすごい！全然わかんなかったよ！』
男装か〜！初めて見た！
元々ボーイッシュななっちゃんだけど、かっこいい服着てメイクまでしたら本当に男の人みたいだ。
なんていうかこう、王子様って感じ。
『ねぇねぇ写真撮っていい！？』
｢いーよ、一緒に撮る？｣
｢私撮ってあげるよ。ほら二人とも寄って寄って｣
ちーちゃんにそう言われて、なっちゃんの方へ近づく。
するとなっちゃんは私の肩を抱いて更に距離を詰めた。
やだイケメン…！なっちゃんかっこいい…！！
カシャッと携帯のシャッター音が鳴る。
それを聞いてなっちゃんから離れたが、ちーちゃんは画面を見ながら何故かニヤニヤしていた。
｢いいの撮れたわ、これ降谷に送ってやろ｣
｢あんたのそういうとこ好きよ｣
『え？なんで零ちゃん？』
｢Aの旦那で遊ぶの超楽しいのよね〜｣
『旦那？零ちゃんは幼馴染だよ』
私の言葉は、はいはいと二人に流される。
まぁいっか、どっちにせよ帰ったら零ちゃんに写真見せようと思ってたし。
しかし次の瞬間、ちーちゃんの携帯が突然着信を告げた。
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ふゆーれい(プロフ) - に、ニヤニヤが全くとまりませんでした…。あと隣の子から預かってた手紙を零に渡す所が何か辛かった()面白かったです！今更ですが、完結おめでとうございます！ (2022年7月25日 22時) (
レス) @page42 id: 5fc4c4d6bd (このIDを非表示/違反報告)
はろーきてぃ様。 - めっちゃ面白かったです！！さいこおお！がんばれえええ！ (2022年5月27日 23時) (レス) @page42 id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 告白しようとした美少女の性格が好きすぎる…めっちゃカッコいいから振られたとしても堂々としてそうだなぁ (2021年4月17日 13時) (レス) id: 6e0ab3a00d (このIDを非表示/違反報告)
mami - 完結お疲れ様です！凄く面白かったです！ (2019年8月5日 5時) (レス) id: 3ba7cafabb (このIDを非表示/違反報告)
盛りそば。 - なにこれ……萌しかないじゃないですか…尊死(( (2019年7月21日 15時) (レス) id: 2b295a992e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2018年6月15日 21時
