42話 ページ44
それはバイト最終日のことだった。
なんと店長が特大チーズケーキを作ってくれて、お店が閉まった後に皆で食べていたのだ。
短い間だったけど本当にお世話になりっぱなしだ。
私がポンコツすぎて迷惑ばかりかけていたけど、皆さん最後はとても残念がってくれた。
私も明日から血みどろの現場オンリー生活に戻るかと思うとちょっぴり複雑ですけど、皆様の日常を守るためにこれからも頑張る所存です。
なんてもちろん口には出さないが、心の中で唱えてマープルを後にした。
さて、事件はこのあと起こったのである。
米花町で働くようになってから随分と事件の遭遇率が増えたが、正直今回が１番大きな事件だった。
いや殺人事件とかじゃないんだけど。
でも私の中では大事件っていうか。
マープルから出た時、聞き覚えのありまくる声に呼び止められた。
そこにはまさかの私の小学校の同級生、秋山悠太。
彼はびっくりした私を放って、いきなり告げたのだ。
｢好きです。付き合って下さい｣
『ほえっ』
めちゃくちゃバカみたいな声が出てしまった。
いや違うそうじゃないそこじゃない。
……え？え、え！？？！！？
はい！！！？？？
えええぇぇぇちょっと待って落ち着いてA。
降谷さんにもいつも言われてるでしょ、落ち着きがないって。いやあれはそういう意味じゃないのか。
ほら公安警察たるもの何があっても心を乱さないって…えっと、えっと、ダメだわからない！！！
なに今の！？付き合っ……！？はぁ！？
｢初めは小学校の頃の同級生に似てたからってだけだったんですけど、あなたのことを目で追っていたらいつも笑顔なあなたにだんだん惹かれてしまって…｣
『はぇ…』
またバカみたいな声を出してしまった。
びっくりしすぎて日本語を忘れかけていた。
はっ！これって、こ、告白だよね…！？
ならぼーっとしてちゃダメだ！ちゃんと返事しないと！！
『あの！私付き合ってる人──』
しかし彼はそれを遮って私にメモを押し付けた。
｢返事はいつでもいいのでまた連絡ください！
それじゃ、バイトお疲れ様でした！｣
『え、ちょっと！？』
私の呼び止める声も聞かず、彼は真っ赤な顔で一目散に街路を駆けていく。
えっっ待って下さい私いま返事しようとしたのに。
私が呆気に取られている間に彼はすっかり見えなくなってしまった。
うっわぁやっちゃった…
連絡先の書かれたメモを握りしめ、思わず頭を抱えた。
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立夏(プロフ) - 利茄さん» ありがとうございます！ (2020年4月23日 0時) (
レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
利茄 - 面白い！ 青井と犬子は、吹きましたww もう、最高ぉーーーー！ もし、よかったら、私のも、読んで 下さい！ (まだ、完成してないけど) www (2020年4月22日 0時) (レス) id: 1a3e36626c (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - りーぬ@天使が尊いさん» ありがとうございます！！犬井犬子のくだりの時はたまたまポアロの近くを歩いてただけなので行ってないですよ〜！ (2020年4月8日 20時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
りーぬ@天使が尊い(プロフ) - すっっっっっっっごくおもしろかったです！！！！！31話で主人公ちゃんがポアロに行ったことないって言ってるんですけど犬井犬子のくだりのときに行ってませんでしたっけ？？思違いならすみません(((^^;) (2020年4月8日 16時) (レス) id: 181f09b6df (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 立冬さん» お前wwwwありがとうございます！！！ww (2019年2月6日 17時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2018年8月8日 22時
