10話 ページ11
※かっこいい降谷さんはいません。
それから語られた内容は想像を絶するものだった。
９割が犬飼Aさんについての話。
多分、伏せるところは伏せてかなり簡略化して喋っているだろうけど、それでもまるでドラマを見てる気分だ。
犬飼さんの過去が辛すぎて途中割とガチで泣きそうになった。
そんな俺を見て、降谷さんは軽く笑った。
｢大丈夫だよ、この話はハッピーエンドだ。
Aは願いを叶えて幸せに暮らしてる｣
｢なんで今まで教えてくれなかったんですかこんなこと！｣
そうは言ったものの、そんな易々と話せる内容でないことくらいわかる。
降谷さんは苦笑しながら言う。
｢君だから話してるんであって、これかなりの機密事項だからね？他言したらただじゃおかないよ？｣
｢勿論わかってます｣
｢今回は本人も了承したし、志保さんって例外がいたから話したんだけどね｣
｢え？宮野？｣
ってことは宮野もこのことを知っているのか。
確かに２人の経歴には似た部分を感じる。
なんにせよ、本当に長い話になった。
最後まで話してくれた降谷さんには感謝しかない。
いつの間にか結構時間もすぎたし、降谷さんもそろそろ戻らないといけないだろう。
そう思って立ち上がろうとした時、降谷さんが再び口を開いた。
｢新一くん、ついでにもう１つ話を聞いてくれない？｣
｢え？｣
｢ただの後日談なんだけど｣
後日談…？てことは最近の話か。
浮かしかけた腰を降ろし、続きを待つ。
しかし彼の口から飛び出したのは予想外すぎる内容だった。
｢Aが全然触らせてくれないんだよね｣
｢……は？｣
｢付き合ってしばらく経つのに、ほんとになにもさせてくれない。新一くんこれどう思う？｣
｢…………降谷さん、何徹目ですか｣
｢４｣
｢寝て下さい｣
全く正常な判断ができてないじゃないか。
普段の降谷さんなら絶対こんな話を人にしないぞ。
間髪空けず言えば、｢君が呼び出したんだろう｣と返ってきた。ぐうの音も出ない。
すみません。まじでごめんなさい。
｢自分からはしょっちゅう抱きつきという名の体当たりかましてくる癖に、いざそういう雰囲気になったらキャンキャン鳴きながら尻尾巻いて逃げるんだ｣
｢…可愛いじゃないっすか｣
気のせいだろうか。今、表現の仕方が完全に人じゃなかった気がする。
降谷さんは、俺の言葉に目線を下に向けてふっと笑った。
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立夏(プロフ) - 利茄さん» ありがとうございます！ (2020年4月23日 0時) (
レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
利茄 - 面白い！ 青井と犬子は、吹きましたww もう、最高ぉーーーー！ もし、よかったら、私のも、読んで 下さい！ (まだ、完成してないけど) www (2020年4月22日 0時) (レス) id: 1a3e36626c (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - りーぬ@天使が尊いさん» ありがとうございます！！犬井犬子のくだりの時はたまたまポアロの近くを歩いてただけなので行ってないですよ〜！ (2020年4月8日 20時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
りーぬ@天使が尊い(プロフ) - すっっっっっっっごくおもしろかったです！！！！！31話で主人公ちゃんがポアロに行ったことないって言ってるんですけど犬井犬子のくだりのときに行ってませんでしたっけ？？思違いならすみません(((^^;) (2020年4月8日 16時) (レス) id: 181f09b6df (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 立冬さん» お前wwwwありがとうございます！！！ww (2019年2月6日 17時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：立夏
| 作成日時：2018年8月8日 22時
