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01.橙色 ページ2

『降谷さん降谷さーーん!!おはようございまーす!!!』


もう1週間連続で毎朝聞かされている挨拶に、うげっと顔を歪めた。

仮眠室から出た瞬間、転がるように飛んできたそいつの背後には、ぶんぶんと振られている尻尾の幻覚が見える。

今日も今日とてヘラヘラしたアホっぽい笑顔。年齢の割にあまりにも落ち着きがなさすぎる。



「うるさいぞ犬飼…頭に響くからそのバカでかい声やめろ」

『えー!ごめんなさい!!あ、降谷さん朝食どうされますか?コンビニで昨日新発売だったパンが美味しくて』

「黙れ仕事に戻れ」

『え!?ちょっと待って下さい降谷さ』

「ハウス!」

『わん!』


一声鳴いて駆けていった彼女の背中を見ながらため息をついた。

寝起き早々あのテンションに付き合うのはきつすぎる。

あそこまでうるさいモーニングコールは遠慮したい。

小さくあくびを漏らし、自分も書類の積もったデスクへ向かった。




なにかの間違いだろう、と思うのには1日もかからなかった。

本当に、とんでもなくポンコツだったのだ。奴は。


タイピングは遅いし器用なわけでもない。

書類を読むのにも時間をかけすぎだし、あるのは元気だけでとにかくうるさい。


役に立つことといえば、無駄にうまい茶を入れること。

あとは言われた資料を忠犬よろしく超高速で取ってくることくらいだ。



これが間違いでなければなんだというのだ。

猫の手も借りたいとは言ったが、こんなポンコツ犬はいらない。

次の日には上に確認の電話を入れた。


しかし返ってきた答えは「間違っていない」だ。

携帯叩き割ろうかと思った。


なんでも、あの犬は警察学校でも座学の成績は底辺だったらしい。

が、実技においては、それはもうずば抜けすぎていたらしく。

その姿を偶然目にして引っこ抜いてきたんだとか。

上は「1度現場で使えばわかるだろう」の一点張り。

やっぱり携帯叩き割ろうかと思った。

02.紺色→←Prologue



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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:恋愛
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如月.夜月(きさらぎ よつき)(プロフ) - 立夏さん» んふふ!良かった!同じですね(*´▽`*) (2021年1月20日 19時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - 如月.夜月(きさらぎ よつき)さん» えっっっっめっちゃいいですねそれ最高ですね!!!??(笑)私もめちゃくちゃ見たいです!!!!!!! (2021年1月20日 2時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
立夏(プロフ) - ムースさん» わ〜!そんなにたくさん読んで頂けるなんて本当に嬉しいです!ありがとうございます! (2021年1月20日 2時) (レス) id: 4a977019e9 (このIDを非表示/違反報告)
如月.夜月(きさらぎ よつき)(プロフ) - 安室さん(怪我)、狂犬ちゃん(真顔)にお姫様抱っこされてほしいな… (2021年1月17日 13時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
ムース - 3周目です!好きすぎる! (2020年12月12日 21時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:立夏 | 作成日時:2018年7月6日 23時

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