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story2 ページ3

...





どうする





どうすればいい。









彼を目の前にして、いっこうに動かない体
私の手にはあの落ちた本が握られてて
それをぎゅっと抱きしめる








...




?『お〜い。。。』







目の前で手のひらがいったり来たりする
視点をもう一度彼の顔に合わせると
薄く笑ってる彼








「………あ」


?『…ん?』









よく見ると彼の髪の毛にホコリが1つ
茶色に染められてたから
さっきまで気づかなかったそれ
見つけてしまうとそればかり気になって仕方がない








?『え、なになに?』




私が髪の毛を見てることに気づく彼
手を頭にもってく
くしゃくしゃとホコリが付いてる方と
反対側を触ってる








「ホコリが付いてるよ」







スッと伸ばした手









彼の髪の毛に触れて
髪を除いてホコリを取る







?『本当だ。』



見た目通り、ふわふわしたそれは
手を離すと同時にシャンプーの香りがした








...






?『ありがとう…えーっと何さん?』


「…川崎A」


?『じゃあ、川崎さん!
俺みんなに伊野ちゃんって呼ばれてるから、そう呼んで?』









本当は、下の名前で呼ばれたかったって
思ってしまったけど、
上の名前でも私の名前が出ると頬は熱をおび
今は過真っ赤なんだろうな〜…なんて

 



「伊野ちゃん?」







彼の目の前で、確かめるように
一度だけ呼んでみた。









すこし、ほんの少し驚いた顔をした彼は
鼻の上を人差し指でちょんっと触ってから
今度は嬉しそうに返事を返してきてくれた







慧『な〜に?』

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作者名:ひいろ | 作成日時:2016年2月28日 1時

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