あなたがいれば (ページ10)

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始めはいつものようにライブの反省会や話し合いをしていたが、

お酒が進むにつれてだんだん康平の悩み事を聞く会に変わっていったらしく…

『最近さ？めっちゃ不安になるんよ、』

「「「何が？？」」」

康平がメンバーの前で弱音を吐くなんて
珍しく、みんなは興味津々。

『Aって他とは比べもんにならんくらいかわいいやん？
だから他の男に声掛けられたりしないかなとか、』

( ( ( うわ、、のろけか、、) ) )

『Aは優しくて気も遣えて性格良いし、俺が落ち込んでる時はそっと寄り添ってくれるし、ホントに俺が彼氏でいいんやろか、、』

3人は惚気に呆れていたが康平は構わずそんなことを言っていたらしい。

｢でもAちゃんも康平が好きだから4年も一緒にいるんでしょ？？｣

『うんー…そうやとは思うけど、
ちょっと顔見れない期間が続いたりしたら
どんどん不安になるんよね、、』

｢会いたい時は会いに行けばいいじゃん、｣

『何かすぐ会いに来るやつとかだるくね？
逆にめんどくさがられたり、？』

｢康平は色々考えすぎなの！
会いたい～好き～って言えばいいじゃん｣

『お前とは違うんや！
そんな素直に言えんわ///』

玄くんが色々言っても効果ナシみたいで、
その話は長時間続き最終的に机に突っ伏し
今に至ると。

｢ホントごめんね色々と、、(笑)｣

｢いやいやAちゃんが謝ることじゃないよ｣

とリュウちゃんは優しく言ってくれるが、

その話を聞いてるこっちが恥ずかしくなる。

｢でもAちゃんのこと、すごく大事に思ってるみたいだよ？｣

｢うん///｣

玄くんがとろんとした目で微笑みながらそう言ってくれた。

分かってるよ？そんなこと。

だって私も大好きだもん。

ずっと一緒に居たいよ。

でも康平がそれ程不安に思ってるってことは、もっとお互いの思いを素直に言い合った方がいいのかな、

でも康平はツンデレだからそんな頻繁には言ってくれないんだろうな、

なんて考えてみたり。

｢とりあえず連れて帰るね。｣

「うん、お願いねー」

とみんなに康平をよろしく頼まれ、とりあえず家まで送ることに。

｢ほら康平、帰るよ？｣

『は？帰らんわ、飲んどる、』

なんてムスッとして寝ぼけている。

相変わらず口が悪いなこの人は。

それでも何故か愛おしく思ってしまうんだよなぁ。

半分寝ぼけてよろけている康平を連れて、タクシー乗せて帰る。