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走って走って、辿り着いたゆーとの家の前で、
『ゆーと、遊ぼ!』
なんて小さい頃の自分が急にぽんっと思い出された。
ためらいなくゆーとを大好きだと思っていたあの頃。
恋なんて煩わしい事なんてなく、笑っていただけの日々。
素敵だった、でも俺はさ、ゆーとと恋をしたいんだ。
ピンポンとドアフォンを押すと、
『あれ?慧くん?久しぶりね〜!ちょっと待っててね……裕翔!裕翔、慧くんよ!』
ゆーとのお母さんが明るくゆーとを呼んでくれた。
しばらくすると、タタタタっと階段を降りる音がして、バーン!って、玄関の扉が開いた。
顔を出すゆーと。
会えた。嬉しい。
まだまだまだゆーとを幸せになんてできないけど、でも俺と物理的に離れる事を俺より悲しんでくれてるゆーとを救えるのは俺だけだから。
俺は両手を広げて、
「離さないから。お前は遠い町で俺を待ってればいいから。……ずっと好きだから。」
笑って言えた。
ゆーとが走り出す。
あとほんの少し。
ゆーとを抱きしめるまで。
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すみれ(プロフ) - きのみさん» きのみさん、ありがとうございます!私の描くお話を面白い、続きが気になると言って下さってとても嬉しいです。きのみさんに続きを読んでもらえるように頑張りますね。優しいコメント、ありがとうございました! (7月29日 0時) (レス) id: c9c573acb4 (このIDを非表示/違反報告)
きのみ(プロフ) - すみれさんはじめましてこの話とっても面白いので自分のペースで頑張ってください(上から目線ですいません)でもとっても続きが気になります‼︎続き楽しみに待ってます! (7月28日 21時) (レス) @page7 id: 6944d9f3b2 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - ちぃちゃんさん» ちぃちゃんさん、私の描く作品やこの作品も大好きだと言って下さってありがとうございます!描きたい気持ちはあるので、ちぃちゃんさんの温かいお言葉に励まされて、また更新できた時はよろしくお願いします。コメントありがとうございました! (7月28日 21時) (レス) id: c9c573acb4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - さばかんさん» さばかんさん、はじめまして。このいのちゃんを可愛いと言って下さってとっても嬉しいです。さばかんさんに見守られて2人の恋が叶う事、私も願っています。優しいコメント、本当にありがとうございます、元気づけられました! (7月28日 21時) (レス) @page7 id: c9c573acb4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃん(プロフ) - 私はこの作品や作者さんの描くゆといの大好きなのに、真逆の人もなかにはいるんですね。気持ちが向くまで更新待っています (7月28日 18時) (レス) @page7 id: a39a4db7a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみれ | 作成日時:2023年7月28日 0時