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伊野尾先生が、
「紅茶は別に奢ってもらわなくてもいいんです。生徒がきちんと俺の言う事に向き合ってくれてるならそれは嬉しい事ですから。でも。」
今度は深く微笑んで、
「中島先生、ごめんなさい。俺、結構凝り性なんです。だからすぐに手のひら、マッサージしてもらわないといけないかも。」
と言って、
「………その時は、いいですか？」
柔らかいどころじゃなく、ふわふわ甘えるみたいに言ってきた。
伊野尾先生の、色んな顔が見たい。
俺はこの人にとんでもなく興味がある。
なんで？
「もちろん。いつでも。」
俺は後から後から微笑みが浮かんできながら、その謎を解きたいと思っていた。
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作者名：すみれ | 作成日時：2023年6月29日 2時
